30年も続くなんて!

『名探偵コナン』だけじゃない! 今年「シリーズ歴代最高興行収入」を記録したご長寿アニメ映画は?

2023/09/30 15:00
サイゾーウーマン編集部
2012年、サッカーJ2リーグ「町田ゼルビア対横浜FC」戦に訪れた江戸川コナンの画像
Getty Imagesより

 漫画家・青山剛昌氏が「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の人気作『名探偵コナン』。毎年、劇場版が公開されるたびに話題を呼び、今年も4月14日から上映中の『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が大ヒット。興行収入は、公開24週目の週末(9月22~24日)時点で137.7億円と報じられ、劇場版シリーズの中で最高の成績を記録。国内映画の歴代興収ランキングでも19位まで上昇した。

「原作は1994年に連載開始、96年に読売テレビ系でテレビアニメ化され、97年に劇場版第1作目の『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』が公開されました。現在上映中の『黒鉄の魚影』は第26作目。原作連載もテレビアニメも続いているご長寿コンテンツですが、今もなお自身の記録を塗り替える人気を見せており、ネット上のファンも誇らしげに大喜びしています」(映画誌ライター)

『クレヨンしんちゃん』第31作目でシリーズ最高の興収記録

 そんな中、今年は別のご長寿アニメ作品の劇場版も、シリーズ歴代最高を更新した。

「8月4日に上映を開始したアニメーション映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』が、9月18日までに興収23憶円を突破したと、同アニメの公式Xが発表。原作の『クレヨンしんちゃん』は、漫画家・臼井儀人氏が『漫画アクション』(双葉社)で90年に連載を開始し、92年にテレビ朝日系でアニメ化されました。93年には、劇場版第1作目の『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』が公開され、以降、毎年映画が制作されていますが、第31作目となった『超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』がこのたび、シリーズ最高興収を上げたんです」(同)

 臼井氏は2009年に亡くなっているものの、現在はアシスタントらによる続編漫画『新クレヨンしんちゃん』が「まんがタウン」(同)で連載されており、アニメ放送も継続中。なお、『超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』は劇場版シリーズ初の3DCGアニメーション作品で、制作には7年もの月日がかけられたという。

「今回の映画には、18年に矢島晶子から主人公・野原しんのすけ役を引き継いだ小林由美子らアニメのレギュラー声優陣に加え、俳優・松坂桃李、空気階段・鈴木もぐら、水川かたまりらも出演。“白い光”を浴びてエスパーとして覚醒した野原しんのすけと、黒い光を浴びてエスパーとなった男・非理谷充(松坂)の超能力バトルを描く……という内容です」(同)

『クレヨンしんちゃん』最新映画は賛否両論

 ちなみに、主題歌はサンボマスターの「Future is Yours」(23年8月発売)だが、劇中歌には深田恭子の「キミノヒトミニコイシテル」(01年10月発売)など、懐かしの楽曲も使用されている。

「そもそも“クレしん映画”には大人のファンも多く、今作を鑑賞済みのネットユーザーからも『一段と心を打つストーリーだった』『子どもと一緒に親も楽しめる』といった好意的なコメントが多数寄せられています。ただ、一部からは『イジメや職業差別の描写とかもあってキツい』『努力しろ、という押しつけがましさを感じた』『非理谷の立場を思うと、彼が悪役にさせられていたことに違和感』などネガティブな感想もあり、実際のところは賛否が分かれているようです」(同)

 まもなく公開から2カ月となるが、どこまで興収を伸ばせるだろうか。

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