ガラッと番組の雰囲気が変わった

『世界・ふしぎ発見!』からあのタレントが追い出される? 草野仁「出番激減」の裏事情も

2023/06/23 21:08
村上春虎(ライター)
テレビのイメージ画像
Getty Imagesより

 世界各地の歴史や文化などの不思議、謎をクイズ形式で紹介していく『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS系)。今年4月、番組開始以来37年間、司会を務めてきた草野仁が勇退した。

 その後は「クイズマスター」として同番組に出演している草野だが、あまりにも出番が少なすぎるという。

「6月17日放送の同番組の草野の合計出演時間は、46分の番組内で1分20秒だけでした。草野に代わって総合司会を務める石井亮次アナが、VTRフリやパネラーを回す役割などすべて担っており、正直、クイズマスターも石井アナが請け負っても問題ありません。草野の名誉のために“仕事”を割り振っているという印象です」(芸能ライター)

 どうして番組は、そこまでして草野を残したのだろうか。

「草野を急に降板させると、番組の古くからのファンから反発を招きかねないため、その回避策として、とりあえず司会とはまた別の専任ポストを設けたのでしょう」(テレビ業界関係者)

 また、今年に入ってから番組の形も様変わり。クイズの際のヒトシ君人形、スーパーヒトシ君人形によるベットが消え、以前まで設けられていた「トップ賞」もなくなった。それに、これまでは各パネラーが筆記で解答していたものの、それも撤廃。全員でディスカッションしつつ、自分が導き出した答えをそれぞれ口頭で告げる形式に。正解しても何の“ご褒美”もなく終わるようになった。

 そして、こうしたリニューアルに伴い、番組内での存在価値を失っている出演者がもう1人いるという。

「1991年からレギュラー出演している野々村真です。『ふしぎ発見』は彼にとって唯一のレギュラー出演番組。以前は解答のたびに、草野が一人ひとりに話を振っていたため、彼の“出じろ”がありました。また、天然キャラの彼が奇跡的にパーフェクトを成し遂げ、トップ賞を獲得し番組を盛り上げることも。しかし、そうしたルールがなくなった今、野々村の存在感が消えつつあるのです。フリートークでなんとか爪痕を残さないと、野々村も番組から追い出されてしまうかもしれません」(同)

 『世界・ふしぎ発見!』は1986年から放送されている長寿番組であり、長年のファンも少なくない。草野の勇退やルール変更はTBSにとって勇気のいる決断だっただろうが、それが吉と出るか凶と出るか、今後も見守りたいところだ。

村上春虎(ライター)

村上春虎(ライター)

1976年生まれ。バラエティ番組や情報番組などテレビ番組の制作に携わる傍ら、現場で見聞きした情報やリサーチしたネタをネット記事で放出する。

最終更新:2023/06/23 21:08
ヒトシ君人形好きだったんだけどなぁ
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