コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

ママ友の夫を「モラハラ認定」! 「私だったら離婚しちゃう」発言で、カラオケランチ会の場が凍った

2022/08/28 16:00
池守りぜね(ライター)

 ママ友間での「夫の愚痴」は難しいものだ。本心から愚痴っている場合ももちろんあるが、場を盛り上げるためのネタにしていたり、「わざとへりくだってのろけている」可能性も考えられる。

 今回の「夫に『汚い家』と言われた」という愚痴は、のろけているわけではなさそうだが、どこまで本気で腹を立てているかは、本人にしかわからない。ママ友にちょっと愚痴れば解消されるレベルの怒りだった可能性もある。

 そんな中、奈央さんの「私だったら離婚しちゃう」発言は、そのママにとってきつい言葉だっただろう。そもそも、夫という存在は、生活を共にするパートナーであり人生の伴侶でもある。簡単に別れることは、もちろんできない。

 ママ友から、夫婦の育児・家事分担の愚痴が出た場合、自分の意見を強く主張したり、アドバイスするのは避けたほうが賢明だ。「夫婦共働きなのか否か」「夫婦それぞれの雇用形態は」「どちらが多く生活費を負担しているのか」など、相手の家庭事情がわからない中、よそのお宅の育児・家事分担に口を出すのは難しいだろう。

 今回のケースでは、「旦那さんが口うるさい」という問題もあったが、すぐにモラハラに直結するわけではなく、ほかの面では優しかったり、ママのほうも言い返している可能性があり、それが夫婦の当たり前のコミュニケーションになっているケースも多い(もちろん夫が妻に対して貶める言動を取るのは、見直されるべきであるが)。

 それなのに、自分たち夫婦のケースや、主観だけで、ママ友のパートナーである夫を全否定するのは、やはり「大NG事項」といえる。奈央さんがママ友の夫を「あり得ない」と感じるのは、彼女自身の根本的な価値観が「夫婦間で家事・育児の分担に偏りがあるのは許せない」というもので、また夫が家事・育児に積極的だからである。その前提が共有されていない中でママ友に口を出すのはよくないだろう。

 そもそも、自分の夫を悪く言われたら、気分が良くない人のほうが大半である。奈央さんのような「自分が絶対」というタイプには極力、夫婦や家庭の話はしないというのも、暗黙のママ友のルールなのかもしれない。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2022/09/08 12:54
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