コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第581回】

坂上忍『バイキング』も消滅させられる? 政権批判の番組が減少、骨太コメンテーターの降板も続くテレビ業界

2021/12/07 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 またしてもすごいキャラが出現した。自民党の泉田裕彦衆院議員が暴露した裏金要求。要求したとされる星野伊佐夫新潟県議が会見を開いたが、そのキャラが立ちすぎて――。まだまだいるんだな、こんな地方のドンが。なかなか太刀打ちできないし、淘汰もされない理由が星野議員の立ち振る舞いをみてわかった気がする。

「女性自身」12月21日号(光文社)撮影:サイゾーウーマン

第581回(12/2〜12/7発売号より)
1位「坂上忍『バイキング』ついに来春終了へ――フジからリストラ宣言で苦渋告白」(「女性自身」12月21日号)
2位「石田純一 娘すみれ『パパには言えない』結婚報告拒否の不穏」(「女性セブン」12月16日号)
同「石田純一『家庭もすべて崩壊した』本誌に断言した“夫婦の深刻不和”」(「女性自身」12月21日号)
3位「宮沢りえ“同伴”婿殿の熱演技指導!」(「女性自身」12月21日号)

 ついに打ち切り説が現実味を帯びてきてしまったようだ。坂上忍MCの情報番組『バイキング』(フジテレビ系)に昨年頃からささかかれ続けてきた番組打ち切り説。その理由とされてきたのが、坂上のパワハラ疑惑だった。

 たとえば昨年6月には「週刊女性」(主婦と生活社)が「坂上忍のパワハラで『バイキング』が9月終了か」と報じ、その直後には「女性セブン」も坂上を批判する記事を掲載、さらに9月には「週刊文春」(文藝春秋)も坂上のパワハラ疑惑を報じたことで、番組の打ち切りがさかんに報道された。その後の番組改編で『バイキング』は1時間拡大し『バイキングMORE』となり、打ち切りはなくなったかと思われていたが、しかし今週の「女性自身」(光文社)によると来年3月末で番組の打ち切りが内定したというのだ。

 記事によると、その理由はパワハラだけでなく坂上のギャラの高さにあるという。坂上の1日のギャラは100万円前後で、年間にすると2億円以上。ここ数年来、業績不振が続くフジテレビは社員のリストラも進めていることから、坂上も“リストラ”されるという。

 だがしかし、これを額面通りに受け取るわけにはいかない。というのも昨年坂上のパワハラ疑惑と番組打ち切り説が浮上した際にも本欄で指摘したように、『バイキング』打ち切り報道には、きな臭さがぷんぷんとしているからだ。

 そもそも坂上のパワハラ疑惑からして“仕掛けられた”ものとの見方が強い。

 昨年、複数のマスコミが報じた坂上のパワハラだが、その内容はというと、逆に坂上に正当性があるにもかかわらず、かなり恣意的に坂上を“悪”として報じられたものが多かった。さらに制作会社のスタッフがクビを切られたことまで坂上のせいにするメディアもあったほど。また注目を浴びた小藪千豊へのパワハラ疑惑にしても、小藪のそれまでの問題発言の数々を見れば、降板はある意味当然だった。

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