『二月の勝者-絶対合格の教室-』レビュー

『二月の勝者』母親の「課金ゲーム上等!!」ブチギレが「名言!」「これが狂気か」と大反響! 中学受験めぐる夫婦の地雷

2021/11/13 18:30
桜田モモ (ライター)

子ども自身で道筋を立てるのはまだ難しい

 4話終盤では、黒木の「子どもは、大人が思っている以上に子どもで、思っている以上に大人です」との台詞も印象的だった。

 Rクラスの中でも算数の成績が振るわない勇人ら数名に、黒木は模擬試験の問題の前半のみを解くように指示した。すると、焦らずに問題に取り組んだことにより、ケアレスミスが減り、点数も上がった勇人は、宿題で答えを写すズルをしなくなった。

 11、12歳にもなれば子ども自身がいろいろな考えを持ち、周囲に認められたい、頑張りたい、自信をつけたいと思うことも多いだろう。ただし、内面にある「やる気」や「意欲」をどう表現すればよいのか、具体的にどういうことを頑張れば、自分の望む結果や自信につながるのか、その道筋を立てるのはまだまだ難しい。

 中学受験は「課金ゲーム」、子どもは「金脈」、親は「ATM」と歯に衣も着せぬ物言いをする黒木だが、子どもの繊細な内面をよく見ている人物なのだ。

小学生の親を演じる役者も豪華

 11月13日放送の第5話でクローズアップされるのは、最上位のΩクラスの中でもトップ成績の島津順(羽村仁成)の家庭問題。順の父親役を金子貴俊が、母親役を遠藤久美子が演じるという。

 今回の4話では、勇人の母親役を星野が、父親役を塚本が演じていた。『二月の勝者』メインキャストである柳楽・井上真央・NEWSの加藤シゲアキにもいえることだが、彼らの10代の頃の活躍を知る視聴者としては、小学生の保護者や先生の役を演じていること自体が感慨深かったりもする。

桜田モモ (ライター)

桜田モモ (ライター)

関東在住、小学生ママ。嫌いな言葉は「心を一つに」「 服装の乱れは心の乱れ」。

記事一覧

最終更新:2021/11/13 18:30
【楽天ブックス限定特典】二月の勝者 -絶対合格の教室ー 1-13巻セット(ステッカー(H80×W93mm))
武器は何個あってもいいし、わらじは何足もほしい
アクセスランキング