コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき101

未明の伊勢崎で山口組と稲川会が大乱闘! 元極妻が語る、ヤクザが抗争を起こすワケ

2021/03/14 16:00
待田芳子(作家)

――映画『すばらしき世界』で、キムラ緑子演じる姐さんが、「やめたいと思っていないヤクザはいない」という内容のセリフを言っていました。これは現実のヤクザにとっても本当なのでしょうか? いまだに抗争が起きているのを見ると、結局、ヤクザはドンパチ好きなだけなんじゃないかと思います。

 話題の映画ですよね。見たいんですが、ちょっとバタバタしておりまして……。ヤクザはたしかに粗暴ですが、ヤクザになるのは、ほかに居場所がないからです。ほかに居場所があれば、ヤクザにはなりません。

「誰がなりたくてヤクザになるだろうか」

 ヤクザの親分の息子として育った作家の宮崎学さんは、2011年に暴力団排除条例が全国の都道府県で出そろった時に出版されたブックレット『あえて暴力団排除に反対する』(同時代社)で、こう問いかけられています。生まれた時から実家が組事務所を兼ねていて、いろんなヤクザを見てこられたそうです。

 性格が粗暴だから居場所がないのか、居場所がないから粗暴になるのか、これは鶏と卵の問題みたいなもので、微妙なところではあります。というか誰にでもいろんな「衝動」はあるんですが、普通は小さい頃から家庭や学校で少しずつ「ガマンすること」を覚えていきますよね。

 ヤクザになる人というのは、たいてい貧困など成育環境に問題があります。そういう環境では「ガマン強いよい子」として育つ可能性は限りなく低く、暴力衝動を抑えられないまま大人になるんです。でも、本当は本人も寂しいんだと思います。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2021/03/14 16:00
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