[コラム]K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り

Stray Kids「GO生」だけじゃない、TWICEやBTSなどK-POPとDrum&Bass/Jungleの注目14曲!

2020/07/03 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

――毎月リリースされるK-POPの楽曲。それらを楽しみ尽くす“視点”を、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏がレクチャー。6月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します!

今月の1曲 ‖Stray Kids(스트레이 키즈) – GO生

 6月17日に初フルアルバム『GO生』でカムバックしたStray Kidsのアルバム1曲目、「GO生」(ゴーナマ……ではなく고생(コセン)、苦労)です。

 これはアルバムリリース前にティーザーとして出た動画でわずか1分21秒と短いのですが、実際の楽曲も1分51秒しかなく、アルバムの中で1曲目として置かれており、イントロのような扱いになっています。2曲目に今回のタイトル曲「神メニュー」がありますが、1曲目の「GO生」を聞いた流れでこの曲を聞くと、よりすんなりと入ってくるように作られていると思います。

 曲が始まって聞こえるドラムがあまり聞き慣れず、リズムに乗りづらい方もいるかもしれませんが、このようなビートは「Breakbeats(ブレイクビーツ)」と言います。ブレイクビーツはビートの種類のことを言い、それ自体が音楽のジャンルではありません。

 サンプリング解説の記事でHiphopに絡めて少し説明しましたが、今回はブレイクビーツを使い、そこから発展した音楽ジャンルを中心に説明します。ブレイクビーツの発祥については以前の記事に書いたとおり、ソウルやファンクなどの曲のドラムブレイクを同じ曲の同じ部分につなぎ、ブレイクの部分だけを繰り返したもので、それを「ブレイクビーツ」と呼びます。もちろん、ドラムの部分が繰り返しやすければ楽曲はなんでもいいのですが、たくさんの楽曲にサンプリングされた有名な原曲も存在します。

■The Winstons – Amen Brother

 アメリカのファンク/ソウルバンドが1969年にリリースした「Amen Brother」という楽曲です。1:26~の6秒ほどのドラムソロの部分(ドラムブレイクの部分)について、楽曲の名前から「Amen Break」と呼ぶようになります。

 このドラムソロをループした楽曲として有名なものが、Dr.Dreの所属するN.W.A.のこの楽曲です。聞けば何となくわかると思いますが、Amen Breakの速度を落としてループしています。

■N.W.A. – Straight Outta Compton (1989)

 このAmen Breakをサンプリングした曲は、2,000曲以上も存在するといわれており、この動画のようにAmen Breakの歴史やサンプリングした楽曲の説明をする動画もたくさん存在します。

■The History Of The Amen break | Mixmag Originals

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