[コラム]K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り

K-Popアイドルいま注目のラップ人材、15曲! ソテジワアイドゥルからMCNDまで、韓国ラップ重要まとめ

2020/05/03 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

――毎月リリースされるK-POPの楽曲。それらを楽しみ尽くす“視点”を、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏がレクチャー。4月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します!

今月の1曲 ‖ MCND – 떠(Spring)

 3月に「落選したけど、紹介したい1曲」枠で少し紹介した、TOP MEDIA所属5人組男性グループMCNDの「떠(Spring)」です。今年2月27日にデビューし、3月29日に「ICE AGE」の活動が終わりましたが、2週間もたたずに高速カムバックしました。リパッケージなら理解できる間隔ですが、シングルとして新たにこの曲をリリースし、即座に1カ月程度活動をするというのは前代未聞です。そもそも1月2日にフリーデビューということで、前述リンク先にある「TOP GANG」という曲をリリースし、2週間弱活動していたので、つまり1月からほぼ休みなしです。今これを書くためにスケジュールを整理していて途端に心配になってきました。ちなみにいま現在「떠(Spring)」は11バージョン動画が出ているので、是非Youtubeで検索して見てみて下さい。

 と、ここまで一息で説明しましたが、今回は何の特集かというと、「ラップ」についてです。今更ではありますが、よく知らない方も多いと思うのでラップのルーツや変遷について説明していきたいと思います。

 ちなみに「ラップ」と「Hiphop」は密接に結びついており、これからの説明は「Hiphopのルーツ」と言い換えることもできますが、HiphopはラップやDJ、ブレイクダンスなども含めた文化全般のことを指しているため、今回はラップに焦点を当てて解説していきます。

ラップのルーツとは?

 まず「ラップ(Rapping)」という単語ですが、元々は擬音語でトントン・コツコツのような物音を表します。音楽的な意味では60年代頃にアメリカ東海岸で誰かを説得したり楽しませたりする、ユニークで滑らかな話し方、言葉遊び的な意味でスラングとして使われだしたのが始まりで、そこから転じて「しゃべるような歌」という意味が広がりました。

 次はルーツについてですが、「Griot(グリオ)」と「Dozens(ダズンズ)」の2つがラップのルーツと言われています。ルーツなので、これがラップに直結するわけではありません。

 Griotは13世紀以降、西アフリカのコミュニティーで歴史家、語り手、賛美歌手、詩人、ミュージシャンとさまざまな役割を担ってきた人たちのことを言います。世代を越えたコミュニティーを維持していくために必要な情報を、楽器と共に独特のリズムと掛け声で言葉・歌に乗せてパフォーマンスすることで伝えていました。どこの国・地域でも昔は口承伝承というものがあったかと思いますが、その一つと言えるでしょう。

 Dozensは18世紀頃、アフリカ大陸から奴隷としてアメリカ大陸の主に東海岸に連れてこられたアフリカン・アメリカン(ここでアメリカンとつけるのが正しいかどうかはわかりません)が始めた遊びの一つで、観客がいる中1対1で互いの学力や見た目、経済状況、家族をけなす罵りの言葉を言い合い、一方が感情的になったり手を出すなど、言い返せなくなってしまったら負けというものです。

 当時は奴隷だったアフリカン・アメリカン同士のストレス発散に一役を買っていたと言われており、目的は罵倒や喧嘩をすることではなく、馬鹿にされても怒らない精神力の強さや言葉の表現力を競うことだったそうです。これが現在のフリースタイルラップバトルの原型と言われています。フリースタイルバトルと言えばイメージできる方が多いと思いますが、音楽がかかっていない状態でDozensに近いわかりやすいものを挙げます。

 更に、1960年代前半に盛んだった公民権運動でマルコムXやキング牧師などの演説があったこと、レゲエのToasting(トースティング、祝杯を上げること)という、ビートに合わせてしゃべったり語ったりする行為も、ラップの成り立ちに影響していると言われています。公民権運動を経て、70年代前半にThe Last PoetsやGil Scott-Heronなどはポエトリーリーディングのように音楽に詩を乗せるスタイルを取りました。

1979年、最初のラップ曲がBillboardでTop40入り

 サンプリングの説明をした際にも挙げたKool Herc。彼はジャマイカ出身ですが、親の仕事の関係でNYのサウスブロンクスに引っ越し、Hiphopのビートとなるブレイクビーツを生み出します。

 70年代NYで、はやりのディスコに行くお金のない若者たちは、街角(ブロック)で電柱から電気を拝借してDJ機材を設置し、無料のDJパーティー(ブロックパーティー)を始めます。そこでかかるブレイクビーツに、マイクを取って言葉を乗せる人たちが出てきました。恐らくここはDozensやレゲエのToastingの影響が大きいのではないかと思いますが、言い回しや拍子の取り方に段々と多様性が出てきて、韻を踏むようなことも行われ始めます。

 そうして最初のラップ曲と言われているThe Sugarhill Gangの「Rapper’s Delight」が1979年にリリースされ、BillboardのTop40に入ります。

 ここまでが、ざっくりとHiphopの創始の部分となります。ちなみにNetflixの『Hiphop Evolution』というドキュメンタリーがこのあたりをわかりやすく説明しているので興味がある方は見てみて下さい。

 NYのサウスブロンクスから始まったHiphopは東海岸から西海岸に広がり、さらに南部にも波及していき、Jukeのルーツとして紹介したMiam BassやTrapなどにも影響していきます。またHiphopが国を越え浸透し、既存のジャンルとラップが融合しGrimeやReggaetonなどと言った新しいジャンルも生まれます。

輸入盤 MCND / 1ST MINI ALBUM : INTO THE ICE AGE [CD]

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