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杏を「性に奔放な娘」扱いする実母が怖い 泥沼裁判が浮き彫りにしたモノ

2020/04/26 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 コロナ禍のなか、女優でモデルの杏と実母との骨肉裁判が明らかになった。「週刊新潮」4月16日号(新潮社)と、「女性セブン」4月30日号(小学館)が立て続けに封じたこの裁判。実母から杏に損害賠償請求訴訟が提起されたのは2017年のクリスマスのことだったというが、問題はそれよりずっと前に発生していたようだ。

 発端は2007年。当時、杏は所属していた事務所に対して、ギャラをめぐる不満があった。これを母に相談したところ紹介された弁護士によって、翌年に現在の所属事務所であるトップコートに移籍できることとなった。その翌年の2009年、杏は個人事務所を設立。トップコートからこの個人事務所にギャラが入るという流れになった。実母は仕事を辞めてこの個人事務所の事務職員になり、月に35万円の給与を受け取るようになる。

 だが2014年、杏は弁護士を立てて、実母に「個人事務所を退職してトップコートと直接契約する」旨を告げる。これに納得できない実母は無効を主張するが、折り合いがつかず調停を申請。だが決着がつかないまま東京地裁に提訴がなされたという流れである。

 記事にある杏側の主張では、実母の“霊能者”への心酔ぶりと個人事務所の私物化が指摘されていた。調停の際すでに杏はこのように訴えていたという。

<母は『女性霊能者』に心酔している。その『霊能者』は飲食店を経営しているが、自宅には祭壇があり、太鼓を叩いて祝詞をあげ、神に祈祷しながらお告げを聞く、という儀式を行うという。母は彼女に洗脳されていて、毎月2回は日本酒の一升瓶を“お神酒”として届けていた。自分に対しても“今度の仕事が決まったのは神様のおかげだよ”と言うこともあり、挙句、毎年、個人事務所から多額のコンサル料を支払い、しかも増額することも検討していた>

 対する実母はこの霊能者を単なるコンサルタントに過ぎないと主張している。しかし、実母はかつて、元夫の渡辺謙との過去の民事裁判により『宗教団体に約2億5000万円を振り込んでいたこと、杏とその兄の同級生の保護者らに約2億円もの借金をしていたこと』が明らかにされている。

 当時の裁判は、渡辺が離婚成立と子供の親権を求めて実母を提訴したものだった。この渡辺の主張に反撃せんと、実母は渡辺と複数の女優たちとの不倫疑惑を証言するなど、当時も泥沼の様相を呈したのだ。

 渡辺との裁判だけでなく、娘である杏との訴訟でもこうした“何者かへの心酔と多額の支払い”が明かされることにより、この信憑性が高まるが、当の実母は渡辺との裁判の時と同じように、“杏の醜聞”を主張し続けている。

 「週刊新潮」によれば、実母は杏がモデル事務所に所属していた際に「被告と事務所関係者の男女交際関係が悪化した」ことがあり、さらに「前事務所のマネージャーは、以前から杏にセクハラ、パワハラをし、元サッカー選手の中田英寿さんと性交渉の相手をさせようとしたり(中田氏は紳士的な対応で未遂に)、ギャラの支払いもおかしく、そのような経緯があり、困難極まりない芸能界での事務所移籍を決意しました」などと主張。

 現在の事務所に移籍後も「たびたび被告の男女交際の問題が発生したが、原告は、被告の芸能活動に支障が出ないよう代表取締役として事態の収拾に力を尽くし、また娘の人生を幸せにするために母親として被告を支えてきた」と、性に奔放な娘(杏)がたびたびトラブルを起こすが、それを実母がおさめてきたのだとの主張を繰り返した。また先述の霊能者に頼っていたのは当の杏だったとも言うのであった。

 これらはあくまでも実母の一方的な主張であり、杏は否定している。にもかかわらず「前の事務所が枕営業をさせていた」「東出とのホテルを母親に予約させていた」などといった情報が一人歩きし、一部ニュースサイトにも掲載されている始末である。実母の狙い通りに一部ネットメディアが踊らされているとも言えるし、スキャンダラスであれば杏側が否定していようがなんだろうが関係ないサイト側の問題でもあるだろう。

 母娘の泥沼訴訟はまだ決着がついてはいないが、訴訟の本筋と関係のない真偽不明な醜聞を吹聴するのは、一人の母親の行ないとして疑問を感じるばかりである。 “自分のためならば娘の立場を貶めても構わない”というように見えるためだ。実母が杏の醜聞を広めれば広めるほど、実母側のヤバさが浮き彫りになる。

最終更新:2020/04/26 20:00
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