【連載】現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。

現役漫画家Xは「巨乳コスプレイヤーが大好き」!? Twitterから始まった“神様”とのガッカリ恋物語

2020/02/29 18:00
椎名蜜(ライター)

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

Photo by Oleg Ivanov on Unsplash

 みなさんは、ゲームや漫画はお好きですか? 作品に登場するキャラクターが好きだという人は多いですが、作者がつくる“世界観”にハマる人も、結構いますよね。この場合、いつしか作者さんを“崇拝”し始めるなんてことも。作品を愛するオタクにとって、作者は時として“神様”のような存在になり得る――今回は、そんな作者さんと付き合った時のお話です。

“神様”からリプライが来て有頂天に

 コスプレ歴が長かったこともあり、作者という名の神様と付き合った経験は、一度ではありません。まず一人目は、原作が映画化もされた、そこそこ売れている現役漫画家Xさんです。

 彼の作品に出てくる女の子たちは、ほぼ全員が「まつ毛の長い巨乳」のかわいい子。私はコスプレを始めた頃から、彼の作品が好きでした。豊胸手術をして胸が大きくなってからは、ここぞとばかりに彼が描く巨乳キャラのコスプレをするようになりました。

 そのコスプレ写真をWeb上で公開、Twitterでも「○○先生の作品が大好き!」「とにかくおもしろい!」などとつぶやいていたら、彼のほうからリプライが飛んできたんです。私からすれば、神様から直接連絡が来たわけですから、それはもう有頂天。トントン拍子で「一緒に飲みに行こう」という話になり、そこで彼は「巨乳の女の子が好き」、私は「彼をリスペクトしている」と思いを明かし、Win-Winの関係でお付き合いをすることに。

 しかし、何度かエッチをしているうちに、気づいてしまったのです。「なんか、この人性癖ヤバくねえか……?」と。

乳首をなぞる手つきまで「漫画家」だった彼

 私はコスプレ撮影のために、脇を永久脱毛していたんですが、ある日彼は「脇毛が食べたい」とお願いしてきました。そう、私が尊敬する神様は、“脇毛フェチ”だったのです(作品の中にも脇毛の生えた女性が出てくる!)。しかし、私の脇毛はもう生えてこない……それを正直に告げると「もったいない!!」と激怒されました。

 また、おっぱいの触り方も独特で、大人のおもちゃをペンに見立てて、まるで漫画を描くかのように私の乳首をなぞるんです。そうしているうちに、彼が先にイッてしまうという……。そこで「私も気持ちよくなりたい」と不満を伝えると、「僕たち、なんか合わないみたいだね!」と、また激怒(合う人がいるのかは不明)。そんなことが続いたため、彼から一方的に別れを告げられ、Twitterもブロックされてしまいました。

 しかも、私が彼の家に置いていた荷物も勝手に捨てたらしく、「一方的にひどくない?」と言うと、「もう別々の道を歩んでる二人なんだから、関わらないで」と彼。悲しいというより怒りが強く、今でも根に持っています。特にゲームソフトと、高価なシャンプー・コンディショナーを勝手に捨てられたことがムカつきました。コスプレ仲間から聞いた話によると、彼は巨乳レイヤーが大好きで、以前も私と似たようなことがあったとか。たしかに、彼のTwitterをのぞくと、よく自分の作品のコスプレイヤーに絡んでいるんですよねえ。

 そういえば、付き合っている時に「家に飾りたいからサイン書いて」とお願いしたんですけど、「ヤフオク!で売る時が来るかもしれないから、名前は書かないでおいてあげるよ」と、吐き捨てるように言われたことがありました。これってもう、最初から別れる前提で付き合ってたってことですよね。そんなこんなで、彼への尊敬の念は完全に消えうせ、持っていた単行本はすべて売却処分。もちろんサインも売りましたが、「まんだらけ」で2,000円にしかなりませんでした。

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