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読むほどに暗くなる……

【セレブ自叙伝・衝撃の話題作ベスト5】ホイットニーとの同性愛、ダグラス家の闇……

2019/12/08 18:00
堀川樹里(ライター)

 1970年代にパンクロックバンド「ブロンディ」の美女ボーカリストとして、世界的な人気を博したデボラ。その小悪魔的な魅力は音楽業界だけでなくファッションやアート業界も席巻し、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルが彼女のルックスにほれ、肖像画を手がけたことは有名だ。

 デボラは、バンドのギタリスト、クリス・ステインと長年交際。共に重度の薬物依存症という状態で、荒れた私生活を送ってきたという。ブロンディは82年に解散後するも97年に再結成し、デボラは70歳を越えた現在も、歌手、アーティスト、慈善家として活動している。

 10月に発売した自叙伝『Face It』では、ブロンディの絶頂期の音楽業界についても書かれている。

 77年、故デヴィッド・ボウイにコカインをあげたときには、お礼のつもりだったのか、「イチモツを見せてくれた」そう。「彼は超巨根で、男でも女でも構わず下半身を見せるのが好きだった。おもしろくて、かわいくて、セクシーな人だった」と回想。現在、殺人罪で服役している音楽プロデューサー、フィル・スペクターの自宅を訪問した時は、「片手に拳銃、もう片方の手には酒のボトルを持っていた」そうで、恐怖を感じたと暴露した。

 ロックな生活は楽しいことばかりではなく、クリスとヘロインにどっぷり浸かり自己破産したこと、70年代初めにライブの後、クリスとアパートに戻る際に後をつけてきた男に刃物で脅され、縛られ、ギターやカメラを盗まれた上にレイプされたという。ギターを盗まれたことのほうがショックだったそうだが、クリスに慰めてもらったから精神的に立ち直れたと明かした。ほかにも、元恋人に拳銃で脅されたり、後に死刑となった連続殺人鬼テッド・バンディの車に偶然ヒッチハイクをしていて乗り込んだりと、散々危ない目に遭ってきたそう。

 それでも、自叙伝のプロモーション・インタビューで「後悔していることは?」と聞かれ、「何もない」と即答。そんな彼女の姿は「70歳を過ぎても最高にかっこいい」と絶賛されている。

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