[コラム]K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り

SHINee・EXO・NCTの「SuperM」は楽曲もスゴい! K-POPの「Juke」に驚嘆のワケ

2019/11/03 19:00
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――毎月リリースされるK-POPの楽曲。それらを楽しみ尽くす“視点”を、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏がレクチャー。10月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します!

今月の1曲‖SuperM – I Can’t Stand The Rain

 SHINeeのテミン、EXOのベッキョン、カイ、NCTのテヨン、テン、ルーカスからなるアベンジャーズ(?)グループ・SuperMのアルバム曲「I Can’t Stand The Rain」です。SuperMの結成が発表された時から、グループの存在に賛否両論が飛び交い、リリース後にBillboardの8つのチャートで1位を獲ってもなお、プロモーションの仕方やチャートの妥当性などが毎日議論に挙げられている状態です。

 売り出し方やアメリカでの人気の是非などについては、いろいろな人が論じていますが、あまり音楽的な面で説明されているものを見ないのと、最近のSMからリリースされる楽曲にあまりピンと来ていなかった私が、久しぶりに面白いアルバムだなと思ったので今回は2曲目の「I Can’t Stand The Rain」を紹介したいと思います。

 アルバム全曲、さまざまなジャンルを取り込んだ楽曲になっており、JoppingはTechno、2 Fastは2stepと説明し出したらキリがないのですが、「I Can’t Stand The Rain」で特筆する部分はサビの「너 없이 난 아무것도 할 수 없어(の おぷし なん あむごっと はるす おぷそ)~I can’t stand the rain」の部分です。ここのドラムの打ち方が「Juke」というジャンルで、この曲を聞いた時にびっくりしました。今回は、Jukeというジャンルについて紹介したいと思います。

関連曲‖Jukeのルーツを知る

 Jukeを語るにあたってルーツのChicago Houseの説明をする必要があるのですが、源流を辿るとそのジャンル名にもあるようにHouseに辿り着き、先月取り上げた2stepともルーツは同じであることがわかると思います。

 先月の記事通り、HouseはFrankie KnucklesがシカゴにあるWare Houseでかけた楽曲を「House Music」と呼ぶところから来ています。当初はディスコやサルソウルなどのフィリーソウルをプレイしていたので、NYのParadise Garageでかかる「Garage」とあまり違いはなかったのかもしれませんが、ドラムマシンやシンセサイザーを多用したエレクトロニックなトラックがHouseの特徴で、House musicの最初のヒット曲、1985年リリースのシカゴ出身J.M. Silkの作ったこの曲を聞くと何となくはわかるかもしれません。

■J.M. Silk – Music Is The Key

 先程の曲は現代で一般的に言う「House」というイメージからは少し離れているかもしれませんが、86年にリリースされたこの曲はなんとなくイメージと近くなるかと思います。

■STEVE “SILK” HURLEY – Jack Your Body

 この曲はシカゴで作られたChicago Houseですが、UKのシングルチャートで1位を獲得し世界的にHouseというジャンルの名前が知られていきます。Houseは制作のために使われるドラムマシンやシンセサイザーなどの機材が当時格安で出回っていたこともあり、DiscoやSoulのように沢山の楽器でセッションをして曲を作るという過程がなくても曲が作れることからたくさんの楽曲が作られ、そこからAcid House・Deep Houseなどのサブジャンル、Detroit Technoなどに派生していきます。

 その後Chicago HouseはHiphopをルーツにするBass Music「Miami Bass」と混ざり合い、1990年代前半頃、粗くてダーティな質感の「Ghetto House」というジャンルが生まれます。

 Miami Bassは、昨今よく使う「Bass Music」という大きな括りのクラブミュージックを表す語源となったジャンルで、ジャンル名に入っている通り発祥はアメリカのマイアミです。と言っても、代表的なアーティスト2 Live Crewは南カリフォルニア出身で、週末の度にマイアミに行ってライブをしていたそうですが、彼らが完全にマイアミに拠点を移しMiami Bass DJ’sというクルーを立ち上げたのがジャンル名の元となっています。マイアミのクラブでは、さまざまなジャンルの楽曲が低音重視でプレイされていたことや、2 Live Crewが踊りやすいようにビートを強調したトラックをRolandのTR-808というドラムマシンで作ったことなどもあり、低音が強調されたTR-808のドラムが入った楽曲がMiami Bassの特徴と言えるでしょう。また、とにかく下品な歌詞やジャケット、既存の曲や歌詞を無断で借用したり、何でもアリな風潮も特徴です。2 Live Crew以前の世界的に名前が知られたMiami Bassと言われた、TR-808のドラム音がわかりやすいMC ADEの楽曲と2 Live Crewの代表曲を紹介します。

■MC ADE – Bass Rock Express

■2 Live Crew – Me So Horny

SuperM/1ST MINI ALBUM : SuperM(外付特典: ポスター(バージョン別8種中1枚))(輸入盤)
SMの音楽はただ難解なわけじゃなかったのか!

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