女のための有名人深読み週報

眞子さまと小室圭氏の結婚問題に悩まれる紀子さまへ。「ネットを見ない方がいい」と進言したいワケ

2019/09/12 21:00
仁科友里

冷静に「結婚か破談か」を見極めるためにどうすべきか?

 冷静に「結婚か破談か」を見極めるため、紀子さまにできることは何なのだろうか。

 婚約会見で自分のことを「ニブい」と語った小室氏。であるなら、紀子さまは「ニブい」人にもわかるように、具体的な数字で、小室氏に結婚の条件を提示したらどうか。「〇年以内に小室家が400万円を全額返す」「小室氏が年収〇万円以上を達成する」ことを条件にすれば、話が早いはずだ。もしそれでも「返さない」「稼げない」というのなら、プリンセス云々の前に、一人のオトナとして誰とも結婚する資格はないと思う。しかし、これらの基準をクリアできるのなら、プリンセスとの結婚を認めてあげた方がよいのではないだろうか。はっきりとした基準があることは、プリンセスの気持ちを固める上でも有効だと思われる。

 そして、もう1つ。「週刊女性」が、「自分たちが国民からどう思われているかを知るために、紀子様はネットニュースをチェックしていることがある」という秋篠宮家関係者の証言を掲載していたが、紀子さまはネットをご覧になるのをやめた方がよいのではないかと思う。

 紀子さまご成婚の際、大きく報じられたのが、「家にテレビがない」ことだった。勉学の妨げになるとの方針で置かないというのが、いかにも学者家庭の川嶋家らしいが、私もある時期、テレビがない生活をしたことがある。意外なほど、不便はなかった。それどころか、勝ちとか負けとか、ブスとか美人というような二元論の世界から離れられて、精神衛生上よかった。

 ご成婚前こそ、紀子さまもお輿入れに必要なもの、例えば、手袋といったさして高額でないものも、天皇家に請求書を回して美智子さまにため息をつかせていると「週刊文春」(文藝春秋)に書かれたことがあるが、皇室に入られた紀子さまは、その環境にすんなりとなじまれた印象がある。その強靭なメンタルが作られた要因の1つは、テレビのない生活を送り、無駄な情報を入れなかったために、強い自己肯定感を保てたからではないだろうか。

 情報を得るものとして、テレビとネットは同じ役割と言えるが、そうは言っても、テレビにはスポンサーがついており、出演者であるタレントやコメンテーターは顔をさらしている分、発言には自制心が働く。しかし、ネットは顔が見えないため、無法地帯である。特に格差社会を迎え、カネに敏感になっている国民にとって、皇室の権威と持参金を手にしようとしているようにも見える小室氏を叩いて、自分の日常のウサを晴らしたいと考える人はいるだろう。そういった書き込みを紀子さまがご覧になると、精神的にも消耗することは間違いないし、何よりもプリンセスが安定した結婚生活を送るためにはどうしたらいいのか、という本質を見失ってしまわないだろうか。

 いずれにしても、国民が願うことは、プリンセスのお幸せである。「小室さん、ちょっと頑張ってよ」と背中を叩きたい思いでいるのは、私だけではないはずだ。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

最終更新:2019/09/12 21:00
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