「元極妻」芳子姐さんのつぶやき40

元極妻が考える「指名手配」——捕まらなかった逃亡犯の哀しい末路

2018/12/09 16:00

日本に「無罪推定」はない?

 それはさておき「指名手配」のポスターは、「推定無罪」の原則に反しているという指摘があります。私もそう思います。裁判で有罪が確定するまでは「無罪」のはずなのに、「犯人扱い」はおかしくないですか? でも、一般的なイメージとしては「指名手配=有罪確定」です。又吉さんのポスターも、当初は堂々と「犯人」と書かれていました。裁判で無罪だったらどうなるんでしょうね。それもまずないでしょうけど。

 思えば、指名手配ポスターには印象的なのが結構あります。有名なのは「おい、小池!」ですね。2001年に徳島と兵庫で起こった強盗殺人事件の犯人とされた小池俊一さんのポスターです。

 「犯人」に直接呼びかけることでプレッシャーをかけ、世間にも注目されるようにと考えられたのだそうで、かなり画期的でした。8年間で108万枚が全国に配布されたのだとか。たしかにインパクトはありますが、「まだ起訴もされてないのに、『おい』はないんじゃないの?」と個人的には思いましたけどね。奪われた預金通帳も使われた形跡はないそうですし。

 この小池さんの死亡は、「本名がわからないので火葬できない」という葬儀屋さんの通報で発覚したという意外な結末を迎えています。ポスターの顔写真が本人とぜんぜん似ていなかったので、11年も逃げられたんですね。潜伏中は、偽名で一回りくらい年上の女性のお宅に転がり込んでいたそうです。「週刊実話」(日本ジャーナル出版)さんは、ご近所の方のお話として、エッ○している声がご近所にまる聞こえだったことを書いてました。お年でもお盛んなのはいいことです(笑)。

 いずれにしろ、逃亡犯の末路は哀しいものですね。小池さんはヤクザではないですが、逃げ続けるのは不安のほうが大きかったと思います。

最終更新:2018/12/09 16:00
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