カルチャー
さくらももこさん母校を取材

さくらももこさんが『ちびまる子ちゃん』舞台、入江小学校に送った手紙――母校を取材

2018/09/15 16:00

 図書室には、学校司書が作ったさくらももこさんコーナーが。新聞の切り抜きや、関連書籍だけでなく、さくらさんが小学生の時に書いた作文も。「僕もびっくりしたんだけど、司書さんが『富士山』(新潮社)から見つけてきてくれてね」(同)とのことで、司書さんの手書きで「『わかみやさん』がでてくるヨ」という文字も。「わかみやさん」とは、さくらさん生家の近くにある若宮八幡神社。「こくぞうさん」として作中でお馴染みの「淡島神社」のほかにも、地域には神社が点在しています。

 そして、図書室の掲示板には、1999年にさくらさんが入江小学校の子どもたちへ送った手書きの手紙と色紙が。「こんにちは。私は『ちびまる子ちゃん』という漫画を描いている、さくらももこです」から始まり、「小さいことでくよくよしてしまう時もあるかもしれませんが、そんなことは時がたてばゆかいな思い出になりますから、とにかく元気で明るく、そしてみんな仲よくすごして下さい。それでは、さようなら」との言葉で結ばれる800文字程の手紙には、「大好きなことをみつけて下さい」「この学校は、みんなの夢をかなえてくれるのかもしれません」など、温かく優しいメッセージがつづられています。

 手紙が届いた経緯については、「追分羊かんの社長さんが、職場体験に訪れた生徒の感想文をさくらさんに渡したところ、その作文にえらく感動したそうで。色紙と一緒に手紙をいただいたそうです」と松林校長。入江小学校のすぐそばにある「追分羊かん」は、さくらさんの好物として有名で、清水の人間に愛され続ける名物です。

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