アリーナ・ザギトワ選手への恥ずかしい接待「日本のどこが好き?」「好きな男子は?」「高いお寿司だよ」

 平昌五輪メダリストが多く登場するアイスショー『木下グループpresents スターズ・オン・アイス2018』が3月31日~4月8日にかけて大阪と横浜で開催され、大盛況のフィナーレを迎えた。その模様は地上波系列でもTBS系で4月14日午後3時半から放送予定となっている。日本でのフィギュア熱は非常に高く、メダリストの羽生結弦選手や宇野昌磨選手だけでなく多くの海外スターも人気。特に平昌五輪女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手、銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ選手らロシア勢は、親日家ということで各メディアに引っ張りだこだ。

 しかし4月5日の『ビビット』(TBS系)にザギトワ選手が生出演した際、日本の出演者から失言があった。番組レギュラーである堀尾正明アナウンサーが彼女に「好きな男性のタイプ」を質問し、「あまりいい質問ではないですね」と返される一幕があったのだった。それ以外にも、番組では彼女の親日家ぶりや私生活にばかりクローズアップし、フィギュアスケートに関する話はほとんど振られなかった。

 もちろん番組主旨は「ザギトワの素顔を徹底解明します」だったのだから、仕方がないのかもしれない。スタジオに登場したザギトワ選手は、試合で着用するスケートシューズを持ってきており、スケートの話をすると思いきや、「たっぷりと素顔に迫る」。司会の国分太一の「オリンピックは普通の大会と違う?」という質問に、ザギトワ選手が「自分自身の意識は変わらないが会場の雰囲気が違う」と答えると、「15歳なのにすごい!」とスタジオは沸く。「12歳で親元を離れて寂しくない?」と聞かれたザギトワ選手は、「それを話すと長いんですけど、やっぱり最初の頃は寂しくて毎日泣いてました。その後で、私が何のためにフィギュアスケートをやっているかを理解して、フィギュアを滑ることで家族をサポートしていけたらと思うようになりました」と答え、これもまた感嘆を誘っていた。

 続いて「羽生結弦選手のことをどう思うか」と司会の真矢ミキが質問した流れで、堀尾正明が「とても動物がお好きなようですけど、どんなタイプの男性をボーイフレンドにしたいと思いますか?」と質問した。テリー伊藤がうれしそうに「いい質問だねえ」とかぶせるが、ザギトワ選手は「正直言って男性のことあまり考えたことないんですよ。だからあまりいいいい質問じゃない」とすげない。にもかかわらず、テリー伊藤は「でも週刊誌的にはいい質問でしたよねえ」と重ねていた。ちなみに真矢ミキら女性出演者は「まだ15歳ですよ?」と、テリーおよび堀尾を諌めていた。

 その後、スタジオに秋田犬が連れて来られると、ザギトワ選手は床に膝をつけて秋田犬と触れ合う。「(譲り受ける予定の)秋田犬の名前はどうする?」「(マサルという返答を受けて)なぜマサルなんですか?」「日本のどこが好き?」といった質問が繰り出された。日本でペットショップを訪れたザギトワ選手だが、ロシアでは犬はペットショップよりブリーダーから直接買った方がいいという習慣のためペットショップの仔犬は珍しいのだと話した。

 さらに真矢みきが「日本の若者のファッションをどう思う?」等の質問をし、“親日家・ザギトワの好きなもの”としてコリラックマグッズと銀座久兵衛のお寿司がスタジオに届けられた。大量のコリラックマグッズをプレゼントされたザギトワ選手が「(持ち帰るために)スーツケースをもうひとつ買います」と言うと、国分太一は「さっき失礼な質問あったから、スーツケース堀尾さん買ってあげて」と堀尾に振ったのだが、堀尾はここで「失礼じゃないよ!」と返していた。本当に失礼ではなかったと思っているのであろう。

 また、寿司以外に好きなジャパニーズフードを訊ねられたザギトワ選手は「中華サラダも好き」と答えたのだが、天ぷらや蕎麦などの和食を想定していたであろう番組側はずっこけ、国分が「それも日本が創作して作ったものですからね」と補足する。とにかく彼女に「日本は素晴らしい、大好き」と言ってほしいのだろうが、強引な誘導をされては視聴者も興醒めしてしまう。なにより「日本を好きと言わせたい」が先行して、金メダリスト選手への敬意に欠けていたのではないだろうか。

 高級な銀座久兵衛のお寿司を目の前で食べるよう要求され、好きなネタ(サーモン)はないが、カメラの前でどれか一貫を食べざるを得ない状況だったザギトワ選手。テリー伊藤は「久兵衛だよ、高いんだよぉ、なかなか食べられるもんじゃないよ」とザギトワ選手をまるで一般少女のように扱うのだが、金メダリストなら高級寿司も食べられるだろうし、そもそも高級かどうかにかかわらずサーモンを提供する寿司屋に行くだろう。高級寿司の提供が“敬意”なのだろうか。ただの接待にしか見えない。しかも、あまり喜ばれていない。

 スケートへの向き合い方などをザギトワ選手が語ると、番組出演者は「これが15歳の言葉ですか!」と大げさに驚いて見せるため、話がそれ以上広がらない。結果的に、「親日家」で「犬好き」だという側面以外の“素顔”は見えて来ない。フィギュアスケートについて語れるゲストを誰か一人でも出演させていれば、こうはならなかったかもしれないが。

 同じくTBSの『新・情報7daysニュースキャスター』では、安住紳一郎アナウンサーが男子金メダリストの羽生結弦選手へインタビューを敢行しているが、安住アナは堀尾やテリーの「いい質問」をばっさり割愛していた。事前に番組スタッフが用意した「町の皆さんの質問」をまとめたフリップには、「お嫁さんはどうするんですか?」という質問もあったが、安住アナは「現役のアスリートに聞く質問じゃない質問も入っていますので、答えなくていいものは答えなくていいと思います」とスルーを促した。

 トップアスリートの“素顔”やプライベートが垣間見える映像を撮りたい、意外性を引き出したい、という番組制作側の意図もわからなくはないが、それならば少なくともある程度の信頼関係が必要だろう。情報番組に慌しくチラッと出演するだけで、素顔大放出なんてサービスを求められても、アスリートは困惑するはず。また、「素顔は等身大の女の子」といった変換も、スポーツ選手としての評価から逸脱したゴシップ色の強い見方でしかなく、視聴者が選手を応援するうえで必要な情報だとは思えない。

 平昌五輪では女子カーリングも注目を集めたが、代表チームメンバーの美貌や「そだねー」という相槌、ハーフタイムの「おやつ(もぐもぐタイム)」など脇道に逸れるメディア報道も多かった。純粋に競技を楽しんでほしい、競技の認知度を向上させたい、という選手の思いはなかなか届かない。私たちは偉大な成績をおさめたアスリートの「等身大の素顔」に親しみを覚える前に、まずオリンピアンである彼ら彼女らへ敬意を払うことを大前提としなければならないだろう。

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