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【銀のあん】閉店相次ぐもーークロワッサンたい焼、【銀だこ】で販売続けるプライドとは?

2024/05/02 14:00
田口るい(ライター)
店舗外観(写真:サイゾーウーマン)

 2016年頃からじわじわとブームになったクロワッサンたい焼。販売する店はさまざまにあるようですが、チェーン店で店舗数も多かった「銀のあん」の閉店が相次いでいるとか。実際に店舗を訪れてみました。

目次

【銀のあん】とは?
【銀のあん】メニュー
【銀のあん】クロワッサンたい焼き実食!
ブームで終わらせないクロワッサンたい焼へのプライド

※価格はすべて税込です。
※価格や商品は2024年5月2日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
※店舗によって取り扱い商品が異なります。

【銀のあん】とは?

たこ焼きとクロワッサンたい焼のビジュアル(写真:サイゾーウーマン)

 「薄皮たい焼 銀のあん」を運営するのは、「築地銀だこ」を持つ株式会社ホットランド。

 同社は2000年に「築地銀だこ」でたい焼の販売を開始。07年11月に「銀のあん」1号店をアトレ大森にオープンしました。現在は、国内16店、タイ4店、マレーシア1店を展開しています。

 公式サイトによれば、クロワッサンたい焼は、「当社が開発し、たい焼専門店 『銀のあん』で発売したオリジナル商品」とのこと。一部ネット上では、東京・下北沢の和菓子店で16年に登場したとされていますが、それより3年も前の13年8月から銀のあんで販売開始。

 13年に銀のあんが発売してから、16年頃にブームが訪れ各所で販売されるようになったのかもしれません。

 ネット上では同店について、「閉店 多い」「閉店 なぜ」といった言葉で検索されている様子。実際、昨今は閉店が相次いでいるようです。

【銀のあん】メニュー

 今回、実際に「銀のあん」を訪れました。店頭で期間限定のクロワッサンたい焼「抹茶&ミルク」が宣伝されています。こちらは昨年発売した商品の再登場らしいです。

薄皮たい焼も期間限定があります(写真:サイゾーウーマン)

クロワッサンたい焼

・あずき 240円
・クリーム 240円
・抹茶&ミルク(期間限定)270円

薄皮たい焼

・あずき 180円
・クリーム 180円
・黒糖きなこわらび餅 220円

【銀のあん】クロワッサンたい焼実食!

 今回は定番のあんこを購入。イートインスペースでさっそく食べてみることにしました。

 紙袋から取り出すと、ずっしりとした質感のたい焼が登場。

四角い形が特徴的(写真:サイゾーウーマン)

 裏返してみるとビックリ! 全面にカラメルが塗布され、さらにザラメがふんだんに散らされています。

 少し冷えていたのでカラメル側はバキバキした感触。買いたてなのに温かくなくて残念でしたが、公式サイトによると「少し落ち着かせ粗熱をとることで、より個性的な生地の食感が引き立ちます」とのこと。

ザラメの量がすごい(写真:サイゾーウーマン)

 クロワッサンたい焼の生地は24層になっているそう。

 層をチェックすべく、たい焼を半分にしようとするも、カラメル生地が強靭で全然ちぎれない! 力技で引き裂いたところ、残念な見た目になってしまいました。お見苦しくてすみません……。

クロワッサンの層が見えますか?(写真:サイゾーウーマン)
粒あんがぎっしり、鯛の体に詰まっています。(写真:サイゾーウーマン)

 まずは、あんこが入っていない生地だけ食べてみると、ザクザクッとした食感がすごい! ザラメとカラメルの甘みのあとに、しっかりとバターの香りと塩味が感じられます。これはパンとしておいしい! 

 ザクザクと食べ進めながら、「この味はアレっぽいんだよなぁ、なんだっけなあ」と思案していたんですが、クイニーアマン!! これはクイニーアマンですね!

端のほうのバリバリがおいしい(写真:サイゾーウーマン)

 あんこのほうもいただきます。生地の甘さにあんこの甘さが乗っかり、とても濃厚なスイーツ! あんこの量もたっぷりなので、口の中が甘さで満たされ幸せです。

 ただ、たい焼というより菓子パンのほうがジャンルとしてはふさわしいような? 「あんこクロワッサン」「あんこクイニーアマン」としてパン屋やコンビニで置かれていてもおかしくないなと思いました。

 そのネーミングや一時のブームの記憶からイロモノだと思っていましたが、結果、おいしい菓子パンでした!

クロワッサンたい焼へのプライド

銀だこもおいしいよね(写真:サイゾーウーマン)

 16年頃に訪れたブームから早8年がたち、銀のあんも閉店が相次いでいるようですが、一方で22年からは銀だこでもクロワッサンたい焼の販売がスタート(店舗限定)。自分たちが作った商品を、ブームで消費されて終了にはさせない! という本家のプライドを感じます。

 今回利用した店舗は、銀のあんと銀だこが一体化した店構え。両店が協力して、今後も定番商品として長く販売が続くことを願っています。

田口るい(ライター)

田口るい(ライター)

HIPOHOP系音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。推しはSixTONESのジェシー。

最終更新:2024/05/02 14:17
濃いお茶も一緒に販売してほしい