"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第186回】

「占い師」を蒼井優の“はとこ”として担ぎ出す、懲りない女性週刊誌

2013/08/20 21:00

 見開き2頁と、より大きなスペースを割いたのは「自身」である。記事によれば打ち上げが行われたのは8月12日。関係者に事前に出席者の氏名、人数などを提出させるという厳戒態勢で行われたという。ドラマや映画の打ち上げは全キャスト、スタッフが集まるものだから、通常はここまで厳しくチエックしない。マスコミが張り込もうが、潜入しようが変な記事にはならないし、最後の番宣になるということもあるのだろう。しかし、今回はちょっと神経質だ。しかもこの行為は無意味でもある。大人数が集まるから、結局は情報が漏れるのだ。今回もそう。自身では「NHK関係者」やら「スタッフ」のコメントで埋め尽くされた。

 6時からの1次会は会費6,000円。もちろん主演の能年もそれを支払った。20歳になったばかりの能年は皆から酒を注がれ嫌な顔もせず、キョンキョン、クドカン、小池徹平も多いに盛り上がるなど、会場のいい雰囲気が伝わってくる。番組で一躍有名になった「まめぶ」も出たことなども書かれている。一次会は能年の関係者へのお礼スピーチで締められた。

 そして二次会に移動。こちらも会費6,000円也。出演者たちの80年代の映像が流されたり、渡辺えりが歌ったり。そして、能年は会場に出店していた「すしざんまい」の寿司を頬張っていたらしい。そしてラストは、能年の「やっぱり、あまちゃん2をやりたいです!」という絶叫で締めくくられたという。「自身」はこの能年の絶叫をタイトルに持ってきた。続編期待の声が視聴者からもあるだろうから、妥当なタイトル付けだ。

 一方、「週女」は出席者のファッションを多く取り上げ、一次会の詳細な記載はない。「NHKお偉いさんの話と歓談、お互いの挨拶で時間切れ」などと記されるのみ。「自身」の一次会描写とはかなり温度差があり、雰囲気も違う。おそらく一次会に出席した“太いネタ元”がいなかったのだろう。だが、二次会になるとその記述は詳細になる。「自身」には書かれていないが、二次会のハイライトは「潮騒のメモリー」の大合唱だったと「週女」は記す。「潮騒のメモリー」の1番を能年が歌い、2番をキョンキョンと渡辺えりが、そして最後はみなで大合唱となり、能年とキョンキョンの“母娘”歌の共演も実現したのだとか。それをタイトルに持ってきたというわけだ。能年最後の絶叫も「自身」とちょっと異なる。「週女」によれば「あまちゃん2をもう一度みなさんとやりたい!!」と言ったのだとか。「みなさんとやりたい」が違うだけで意味は同じだけど。

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マリックの娘のことも担いでやってよ!
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