【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「婚約者が正社員ではなく派遣だった」男のウソに絶望した女への「to be」という特効薬

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今月のお悩み】
婚約者のウソ発覚も、情で別れられない
 私には今、付き合って3年の結婚予定の彼氏がいます。しかし先日、彼のお母さんと2人でお茶をしていたところ、「うちの子も早く正社員になれるといいのに」と言ったのです。彼は有名会社の営業職(正社員)と聞かされていたので、愕然。彼に聞いても話をにごされるので、こっそり彼の机を漁ると、彼は働いていると聞かされていた会社の製品を製造する工場勤務、そして派遣社員だと発覚しました。彼は「隠し事がなくなってスッキリ」と謝りもせず。私は即別れようとしましたが、情があり、また私自身お金もないので別れられません。このままズルズル結婚まで行ってしまうかもと悩んでいます。(あすか、27歳)

【プウ美ねえさんからの回答】
 人間は全員ウソをつくのに、他人のウソにはえてして不寛容です。他人のウソに乗っかって夢をみると、夢がついえた時に傷ついたり、よるべない思いをしたりするからです。

 プウ美おねえさんの若い頃は各種セックスドラッグが無規制で、それを服用するウケが多くいました。ですからアナルを掘る時には、よく自問させられたものです。このヨガり声は本気かしら? クスリによるウソかしら? おねえさんのペニスである必要があるのかしら? と。相手が目隠しなどしていると、さらに自信がなくなります。けれども「こうしてヨガってくれるのは彼のまごころ、思いやりのはず」と想像してみると、かえってありがたく掘れたものです。

 「Don’t dream it, be it. (夢をみないで。夢になるの。)」おねえさんが好きな映画の言葉です。アイドルや、恋人、セフレ……他人の見せてくれる夢に浸るのは気持ちのよいものですが、最後までつきあってくれる人などいません。ほんとうの生きる力とは、貴女が、じぶん自身に満足することです。彼氏のウソつきはたぶん治りませんから、貴女は貴女で、もっと気のきいたウソをつきましょう。「婚約者はウソつき派遣社員で、私はダメ男に見切りをつける勇気がない女」ではなく、「彼は未来に向けてがんばる男性で、私はその可能性に寄り添う花嫁さん」と周囲に言いふらしてごらんなさい。世の中がパッとあかるく見えることうけあいです。「自分にウソをつくこと」と「理想に近づくこと」なんて、はた目には大してちがいがありません。

 結婚後も、彼氏が誠実になるだろうなどと、ゆめ期待してはいけません。貴女は心を鍛えるためのトレーナーを得た、くらいに思って、今より堅固におなりなさい。それが、将来じぶん自身に満足するための、近道です。折りにふれ「あなたがウソつきであるおかげで、私は日々成長できます」と、感謝の言葉をつたえるのも、妻としてよいことです。

【今月のエプロンメモ】
結婚は、周囲からの称賛や確認を得るためにするものではなく、貴女にとって利点があるかどうかがたいせつです。というか独身のおねえさんのしったことではありません。自分の情の深さにうっとりできるなんて、すでに、なかなかのものです。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。最新刊は、作画を担当した『世界一周ホモのたび 祭』(同)。

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