角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第59回

保育園経営者なのに評価は「鼻糞レベル」!? 高級住宅街の土地購入奮闘記

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これが購入した土地。これからはローン地獄。住宅ローンは子どもが生まれて、生活の見通しが立ってから組むのが正解です。ローン組んだ後に子どもができて、その上クビになったら笑えないですから

 昨年、お受験と仕事に追われつつ、実はもう1つ同時進行で行っていたことがありました。今まで目を背けていたことなのですが、気づけば母親も高齢です。父親は若い女と一昨年再婚したので、看る義務はありませんが、母親はひとり暮らし。私は結婚する前に31歳で世田谷区にマンションを購入したものの、奥歯にものが挟まったような気持ちで生活をしていました。母に同居をせがまれたわけではないですが、「そろそろ同居かな」と漠然と考えていたところ、娘が「おばあちゃんと住みたい!」「おうちの中に階段があるところに住みたい」と昨年6月頃に言いだして、同居のための土地探しが始まりました。

 一軒家を購入するなら、生まれ育った街で暮らしたいと思っていたので、狭いエリアで物件探しをしていたところ、同級生のお隣に土地を発見。しかも母親同士仲が良く、よく遊びに行っていた同級生なので、心配の近隣トラブルは起こらないと確信できます。建てたいハウスメーカーの建物が入る地形だし、高台のため晴れていれば富士山が見えるし……ですが、高台=崖地なので、擁壁だけで4,000万円の見積もり(マンション買えるよね)。高級住宅街なのでそれなりのお値段ですが、申し込みをすることにしました。

 それと同時に、住宅ローンを夫婦で申し込みしました。婿は上場企業のサラリーマンなのですんなりいきましたが、問題は私。ローン申し込み時は起業して2年。黒字とはいえ、「黒字決算書三期」は基本中の基本で、年数を満たしていません。取引のあるメガバンクに申し込みをしましたが、事前審査で希望金額の半額までしか融資はできないと断られました。親の代から貸金庫を40年以上契約している支店なのに、撃沈です。零細企業の社長は相手にされませんでした。保育士、看護師、医師、調理師等の国家資格有資格者の方が属性が高く、残債ナシの持ち家、日本で一番信用のあるダイナースカード所有、預貯金がそこそこあってもそれ以下ってこと。世の中での私の評価は鼻糞レベルだと実感しました。

■宇宙のルールに従ってマンションを売却

 それでも私はあきらめられなくて、それまで取引はなかったのですが、地方銀行の某支店を紹介してもらい、ローン審査の申し込みをしました。サラリーマンなら事前審査は2日で終わるのですが、1カ月かかり、その間すごくストレスがたまりました。「これで審査が通らなかったら、もっと安い場所にしよう」と夫婦で話していた時、娘の受験数日前に審査が通りました。事前が通れば、本審査は問題ないとのことだったので、安心はしていましたが、決済の日までドキドキでしたね。

 住宅ローンは、メガバンク、信金、地方銀行で審査が違うので、申し込みに不安がある人は、いくつか同時に申し込みをした方がいいと学習しました。自分で会社を経営している人は、キャッシュフローが重要になるので、残高のある会社の通帳が大事です。個人の通帳も大事で、私の場合、役員報酬が入金されてから、一度も引き出していなかったことが通った理由だと思います。

 で、住宅ローンが組めた後は、自宅の売却活動を真剣にやることになります。終の棲家と思っていたマンション。公園隣接で気に入っていたのですが、お金がないので売るしかありません。お金があれば、貸すだけでいいのに……。何かを得るなら、何かを手放すのが宇宙のルール。そうすると、全てがうまくいくのです。スピ系の私だからこそ、よくわかっています(う、う、う、涙)。内見予約が入ると、その時間は婿に娘を連れ出してもらっていました。娘は煩悩の塊ですから、「売りたくないオーラ」を放出すると思ったからです。彼女も頭では「家が売れないと家は買えない」とよくわかっていますが、基本ジャイアンですからね(笑)。売却活動1カ月半で、買主さんが決まりました。今思えば、土日に早起きして掃除するのが楽しかったなあ。

 決済=引き渡しと同時に、家の竣工が今年12月末のため、それまで購入した土地の近くに仮住まいをすることになりました。今住んでいるところの半分弱のスペースに引っ越しをするので、倉庫に家具等を保管します。倉庫代は月額7,500円なので、広くて賃料の高いマンションに住むより経済的という判断なのですが、新婚さん向きの狭さにちょっと不安かも。娘が4月から通う小学校に、今より少し近くなるのでまあいいか。家がなかなか売れないよりマシ! マンションの相場が上がり、購入した金額より高く売れました。ローンを組んで、以前より労働意欲が増しましたよ(笑)。住宅ローン、35年がんばるぞ!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの“鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では6歳の愛娘の子育てに奮闘中。

角川さん、人生の岐路を必ずスピに任す潔さ!!

しぃちゃん

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