[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

ブス会にはもってこいのブスムービー金字塔は『ヘルタースケルター』!?

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(C)安彦麻理絵

 先日、久々に、太田出版の編集Uさんと会った。仕事の打ち合わせである。Uさんは、相変わらずほっそりと華奢で、声もか細く、礼儀正しい。パッと見、まったく「太田出版的」に見えない、商社のOLさんのような女性である。36歳独身。

 彼女と会うのは、約2年ぶりである。早速「地震の時どうしてたか」の話から、話題がスタートした。Uさんいわく「会社にいたんですけど、もう怖くて怖くて泣いちゃったんですよ~~」との事。そんなUさんに対して、男性社員達はきっと「男の保護本能全開」になってたのではないだろうか? 「オレが守ってやんなきゃ!!」と、男が熱くコブシを握りしめたくなるような、そんな儚い雰囲気を持つUさん。

 しかし。現実はなんだか、私が想像してたのと随分違った。なにしろ、Uさん、泣いて怖がったその後に、ほかの女子社員たちと一緒に「今日はもう帰れないから」という事で、近くのコンビニに赴き「さきイカやビール」を購入。そして、本人いわく「毒を持って毒を制すじゃないんですけど~~、地震で怖いのを忘れたくて、だったら別の事で怖くなろうって事で」……酒を飲みながら、女だらけで「怪談を語り合っていた」らしい……。あの震災を、こうやってネタにしてしまうのは不謹慎だが、しかし、私はこの話を聞いて「ああ、女ってなんて図太いんだろう」と、感心してしまった。多分、男はこんなふうに、会社で時間を潰したりはしないだろう。ゴキブリ並みの図太さを持つ、女だけがなせるワザである。

 そんな話をした後に、ササッと仕事の打ち合わせをして、そして話題は、沢尻エリカの『ヘルタースケルター』に移った。実は私、この映画を、ついうっかり見そびれてしまっていた。ブス本の原稿書きに躍起になってるうちに、公開が終わってしまったのだ。で、Uさんの方は、女友達と連れ立ってシッカリ見てきたらしいのだが。

「すごいんですよ!! なんせ客の9割がもう、女!!!」

 「え!!??」この事実を耳にして、私は驚いた。なぜなら、ブス本担当編集のS(女・29歳)も、まったく同じ事を言ってたからである。

「客の9割が女でしたよ!!」

 ……この事実……。まさか、この2人が、同じ日に同じ映画館で見たとは考えられないし。なんだかとにかく、この映画の、女の集客率がハンパなかったのは、明らかである。そして。Uさんいわく。

「とにかくもう、映画見た後に、居酒屋で友達と『エリカ様のモノマネ』が止まんなくなっちゃって~~~~!!!」

 ……それを聞いて、私はまたしても驚愕してしまった。何故なら、ブス本担当のSも「映画見終わった後に、居酒屋で、女友達とのエリカ様のモノマネが止まんなくなっちゃって!!!」と、同じ事を言っていたからである。

 ……まさか、UさんとSは実は友達同士……??? ……な、ハズがない。

 一瞬そんな疑惑を抱いてしまう程の類似である。私はこのエピソードを聞いて、映画を見に行けなかった事が、心底悔やまれた。あああ、私も居酒屋でエリカのモノマネを、ブス全開でやりたかった!! Uさんとその友人の「ツボにハマったシーン」は、ライバルとして水原希子が登場する所だったらしい。

「もうね、ほっっっそくてキリみたいな体型の水原希子ちゃんが登場した時の、エリカ様の『愕然!!』とした顔が凄かったんですよ、ほんっっとに! 私、会場が『ドヨっ』となるのを感じましたよ!!」

 そう言いながら、Uさんの顔はもうすでに「エリカの愕然ヅラ」になっている。この顔を(お見せできなくて残念です)友達と居酒屋で、延々モノマネしあってたわけである。私は映画を見てないから何とも言えないのだが、しかし、「ああ、なんだかまるで、ガラスの仮面みたいじゃないか……」と、思った。

 天然ナチュラルなノリで登場する水原希子は、北島マヤ。そんな、キラキラの才能を見せつけられて驚愕する沢尻エリカは、姫川亜弓。そして、そんな2人を「おそろしい子!!」と高笑いしながら見守る蜷川実花は、月影千草。なんだか凄い絵ヅラである。女のブス魂をくすぐりまくって当然である。ちなみに、ブス本担当Sは「クスリでぶっ倒れるエリカ様」のシーンがツボにハマり、友人と居酒屋で、そのシーンのモノマネがやめられなくなったそうである。

 そんなわけで、ほかにはどんな場面が見どころだったかと尋ねると。Uさんいわく「もう、大森南朋の演技が茶番で茶番で!!」……その日、私は3度目の驚愕を味わった。何しろ、担当Sも「大森南朋の演技が……」と、「南朋芝居」について、トクトクと語っていたからである。こうなるともう、この映画の最強なブスっぷりを、目ん玉かっぴらいて、なんとしてでも見てみたくなる。見なきゃ話は始まらない。その場でUさんに調べてもらったら、DVDレンタル開始は、どうやら12月頃のようである。「ヘルタースケルターを見る会」……ブス会にはもってこいの、ブスムービーである。まだ見てない女友達を誘って、鑑賞会をやらかさねばなるまい。ちなみに、この映画の「男の感想」はどうなんだろうと思ったのだが、Uさんの友人男子は「岡崎(京子)さんの原作漫画には足元にもおよばない」と言っていたそうである。うちの夫はネットで、男が酷評してるのを見たそうだし。なんていうか、この映画の「楽しみ方」が、男と女では天と地ほどの開き、というか、違いがあるようだ。(男は多分、エリカのモノマネはしない)

 そんなわけで、『ヘルタースケルター』は、『吉原炎上』と並ぶ、ブスムービーの金字塔と呼ぶに相応しい作品なのかどうか……DVDレンタル開始が、激しく待ち遠しい。

 ところで。来年の1月10日(木)に、新宿ロフトプラスワンで、またしてもブスイベントが催されるようです。ゲストに犬山紙子さんや大久保ニュー姐さん、腹肉ツヤ子さんなど予定しておりますので、是非是非遊びにいらして下さいませ!!

あんなに芝居がかった芝居ができるエリカ、ブラボ~

しぃちゃん

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