[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」1月号

「I LOVE mama」の”盛りぃークリスマス”は小公女セーラの匂い

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 全く別な人種と思われるバブルとラブママですが、唯一「盛り」という共通点がある両者。ワンレンギャルのトサカ前髪とラブママのつけまは、「女の意地」という点で一つに繋がっているのです。今月はラブママにとって死ぬほど大事なイベント、クリスマス特集。バブル女たちの「テルホでドンピン」を平成不況流にアレンジするラブママたちの奮闘、いざ拝見です。

<トピックス>
◎クリスマス大特集~キミのサンタはママ(はあと)ママのサンタはキミ(はあと)~
◎”あし盛り””あたま盛り”製作所!!
◎美ママのアイライナー戦国時代

■小公女ラブママ

 今月はクリスマス特集になんと55ページも割いています。特集以外にもクリスマスがらみのページがちらほらあり、雑誌の大部分が赤と緑と白の3色構成。この熱の入れよう、子どもがいるからという理由だけでは片づけられません。まずは中身を見てみましょう。「オール私服のクリスマスコーデお披露目会」は”おうちコーデ””おそとコーデ”を紹介。さすがちょっと前まで女子高生のラブママ、18人中12人が生足ブーツ着用! 見てるこちらの股がスースーしてきます。女の体は冷やしちゃいかんよ!

 続いて「おウチで盛りィクリスマス2010」へ。林家菊翁師匠のダジャレにも通じるこのタイトルがすでに秀逸。紹介されているクリスマス術が「盛った分だけhappyになれるデコケーキ」「格安鶏肉を豪華ディナーに変身」「100均でおうちコーデ」……年に一度のクリスマスと言えども、倹約の心は決して忘れないのです。「レース仕様のコースターでネームプレートを作れば、高級レストランのような雰囲気になるよ」「100均のカーテンをテーブルクロスに」というセリフに、幸せなテーブルを妄想しながら屋根裏部屋でパーティーをする小公女セーラを連想して泣きました。ラブママのクリスマスはハウス名作劇場をも凌駕するのです。

■戦は焼け野原で起きてるんじゃない! 目尻で起きている

 欧米文化のクリスマスを謳歌していると思いきや、「アイライナー戦国時代突入」では戦が勃興してました。”タレ目も横長目も縦長目も…どんな目の形だって自由に作れる時代なんです(はあと)”とキャッチの長さもハンパない、詐欺目特集です。「戦は焼け野原で起きてるんじゃない!”目のまわり”で起きてるんです★」って、そうなの? 知らなかったッス! 三国時代の設定なのか、跳ね上げ国VSタレ下げ国VS水平国という三つ巴の戦い。結局はいつもと同じメイク指南ですが、そんなことはどうでもいいと思わせる強引な企画力、ホント勉強になります。目尻のアイライナーの長さを1~5mmにしたらどうなるとか、黒目の下ラインは本当に瞳が大きく見えるのかとか、それこそ1mmも腹の足しにはならないことを、こんなにも真摯に取り組んでいるなんて。しかも「戦場では小さなミスが命取り!!」と素敵なコメント付。下ライナーは3mmずらしが神だって、心にしっかりと刻みつけましたよ。

■もし俺がヒーローだったら

 クリスマス特集の陰で異彩を放っていたのが「4人のアンダー20若ママ物語」。若いラブママたちの中でもさらに若いハタチママが大集合。この年齢で「人生山あり谷あり」と語っております。20歳のシンママ、美香さんの人生は「12歳で初カレ、13歳家出をして遊びまくる、14歳ちびコのパパと出会った、16歳同棲後も遊びほうけてた、17歳ちびコを授かった、18歳で出産」……まさに翼の折れたエンジェル的人生グラフです。「どうして無職で同棲して遊びまくれるのか」とか「学校はどうしたの学校は」とか、おばちゃん的には気になってしゃーないのですが、「19歳で一軒家を購入。節約のために太陽光発電をつけてエコ活動。実は深夜のコンビニでバイトしてます」とか「1年で200万貯めました!」とか34歳の筆者が一つもできていないことをサラリとこなしていることに愕然。しかし……19歳で一戸建て買っちゃったら、人生のピークはどの辺りに設定すればいいのでしょうか。

 ほとんどの女性誌が「●●かわいい」という名の若づくりに躍起になっているのに、ラブママたちには「若いってだけで市役所や病院で冷たくされた」「若くたってみんなに立派なママだって知ってもらいたい」など、若さゆえの悩みがあるようです。「ママ」という言葉は、私たちが考える以上に彼女たちにとって魅力的であり、だからこそ必要以上に縛られているような気もします。古き良き家族のスタイルを、最も忠実に再現しようとしているのが他ならぬラブママたち。女は家を守れと主張するコンサババァたちは、非難するどころか、守ってあげるべきですよ、彼女たちを。(西澤千央)

『I Love mama (アイラブママ) 2011年 01月号』

人生のピークはこれからと思いたい34歳

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