[連載]亀井百合子の「オシャレな女に憧れて」

恥をかく前に……流行のアヒル口に告ぐ、みうらじゅんにだまされるな!

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「ツイッターで人気爆発! みんな大好
き アヒル口」/マガジンハウス

 アヒル口が人気だと騒がれている。ネットでもすでに「J-CASTニュース」や「メンズサイゾー」、「独女通信」などで取り上げられた。アヒル口自体は、以前から広末涼子や鈴木亜美らに見受けられもてはやされていたが、ここへきて再度注目されているのは、元モデルのまつゆう*による書籍『ツイッターで人気爆発! みんな大好き アヒル口(ぐち)』(マガジンハウス、980円)が出版されたからである。

 この本、「アヒル口ポートレート写真集」があったり「まつゆう*アヒルに会いに行く」というコーナーがあったりと、オシャレでキュートなアヒルちゃんが満載のゆるゆるほっこりなごみ本(苦笑)である。「キレイなアヒル口になるためのマッサージ」では、筆者(36歳)も思わず鏡片手にアヒル口を練習しちゃいそうになりました。そんな中、気になったのは、第2章の「みうらじゅん的アヒル口考察」と第3章「実録・ある日の深夜のtwitter」で登場した松尾スズキである。発言があまりにいいかげんなのだ。

「唇が魅力的にめくれてる人っていろいろいますよね。ミック・ジャガーもそうですし、松本清張、カーリー・サイモン」
「口元がやらしいのって、ダッチワイフのせいもあるんじゃないかな」(みうらじゅん)

「僕は特にアヒル口マニアというわけじゃないんですけど。(中略)『CUTiE』のモデルがやたらとアヒル口をしているんですよ。天然の人もいるだろうけど、どうやらこれは写真に写るときのキメポーズなんだろう、と」(松尾スズキ)

 おじさんたち、アヒル口に思い入れがないのがバレバレである。その割には、「私はずっとこの口がイヤだったんです。口が開きっぱなしでだらしないって怒られたりとか」と語るまつゆう*に、「大人になるとそのだらしなさがいいんだけどね」「平均的でないってところに悩む人がセクシーなんですよ」(みうらじゅん)と慰めたり、「やっぱりちょっとエロいですよね」「アヒル口は見ていて幸せな気持ちになれるからいいですね」(松尾スズキ)と賞賛したり。

 この流れ……、ここに説教大好きリリー・フランキーが加わったら最強だな、と思ったら、みうらじゅんの言葉の中でまんまと出てきた。

「ビーバー口もいいな。アヒル口の次はビーバーでしょ。リリーさんも言ってた(笑)」

 テキトーすぎる! だが、きっとこの本の女性読者は「このゆるさがいいのよ〜」と言うのだろう。「ゆる」ってなんだ、一体なにがいいのか。彼らはサブカルという着ぐるみを着た50歳前後のただのおじさんである。彼らにしてみれば、アヒルも松本清張も同じモノ。若くてかわいけりゃ、アナゴさんだってエロだのキュートだの褒め讃えるに違いない(サブカル的に熟女を誉めることがあっても、なんだかんだで若い美女好き)。にも関わらず、彼らの言葉に自称個性派の女子たちはコロッとだまされてしまうのである。

「そんじょそこらの女とは違うのよ」ということをアピールしたい、はみ出し者の漏れガール。彼女たちの心のよりどころとなっているサブカルおじさん。彼らさえ出てこなければ、本書は単なるネタ本として笑って済ませたのに。これでは本当に渋谷区あたりはアヒル女であふれ返ってしまうかもしれない。意外と意外な危険本である。

 ちょっとあなた、おじさん方にだまされないで、心をまっさらにして鏡をよく見てみて。あなたのアヒル口は本当にセクシーですか、エロですか、恥ずかしくはないですか。
(亀井百合子)

亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。

『ツイッターで人気爆発! みんな大好き アヒル口(ぐち) (単行本)』

怖いモノ見たさで一見したい

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