日米セックスカルチャー比較(前編)

●●しただけでベッドへ…… 日本じゃあり得ない”オーケー”のサイン

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photo by Lauren Close from flickr

 今年の夏、ニューヨークにメイクの勉強にやって来たばかりの25歳女性Mさんは、「デートに誘われてももうOKしません」と憤然として言う。

 渡米前に「日本女性はモテる」、と聞いていた彼女。実際カフェで、イベント会場で、デパートで、時には電車の中や通りでも、「コーヒーでもどうですか」「食事でもしませんか」と誘われ、(モテるというのは本当だった!)と最初はまんざらでもなかった。英語スクールにも通っているので、デートをすれば英語の勉強になる、しかも無料で、というので初めは気軽に付き合っていたのだが、ある事にカルチャーショックを受け、すっかりデート拒否症になってしまったという。


 ショックを受けたある事とは、「一回食事をしたらセックスもOKだとニューヨークの男性は思っているらしいんです」という、日本のデート事情とは異なる「ルール」。

「特に豪華でもない、カジュアルから中級ぐらいのレストランで食事をしてアパートの前までタクシーや車で送ってもらうと、すんなり帰らないんです」

と彼女は顔を曇らす。

 「コーヒーを一杯飲ませてくれないか」とか「水でもいい」ととにかくアメリカの男達は、アパートに入りたがるというのだ。ルームメイトがいるからと断わっても、「構わない」と執拗に食い下がる。セックスが目的なのはミエミエで、「1回食事したぐらいでセックスする義理はない」という彼女の考えと「食事をOKした時点でセックスは当然。させてくれないのはルール違反」とむくれるアメリカ人男性の考えがクラッシュしてしまい、気まずく別れて二度とお呼びがかからないという。

 そんな事が4、5回続き、最初は(この人だけが変なのだ)と思っていたMさんも、どうも”1回食事をしたらセックスをする”というのがニューヨークのシングルシーンの暗黙のルールなのだと思わざるを得なくなった。

 ある男性はこう言ったそうだ。

「君は楽しんでいたじゃないか! それなのに何で僕をアパートに招待してくれないんだ!」

 Mさんに言わせれば、それは食事代を支払ってくれるのだから気を使って楽しそうに振る舞っていたのであって、もしそれが割り勘だったらわざわざ出かけて行かなかったというのだ。彼女の気持ちはよくわかる。忙しい現代女性は時間とお金の管理にシビアなのだ。

 日本の男性とデートをして1回ぐらい食事を奢られても、それと引き換えのようにセックスを迫られる事はなかったので、アメリカの男性はつくづく打算的だと彼女は思う。

 しかし、一方で、アメリカの男性には彼らなりの理屈があるのだ。
(後編に続く)

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