アメリカの少女に性感染症が蔓延! 10代の約4割がクラミジアなど

2008/12/02 08:00
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photo by Ende from flickr

 アメリカのFOX、NBC、MY9などのTV局で放映されている人気トークショー番組『タイラ・ショー』がショッキングなデータを発表している。

 元モデルのタイラ・バンクスが司会をするこのショーが、1万人以上の十代の少女と若い女性に対して行った性意識とSTD(性病)、10代の妊娠などについての調査結果によると、「初体験の平均年齢は15才」「10代の14%は学校(のトイレなど)でセックスをしている」「50%の回答者がセックス時に(コンドームなどの)プロテクションを使わない」「性病にかかっている者の24%がプロテクションなしでセックスをしている」という恐るべき内容となっている。


 「3人に1人は性病にかかるのを恐れている」という結果もあるのに、その割にはずいぶん大胆というか無軌道というか……。さらには、少女の5人に1人が10代で母親になりたいと思っているのだそうだ。

 つまりこういう事? 学校でコンドームなしで男の子とセックスをし、もしかしたら性病にかかるかもしれないけど、赤ちゃんは産みたい。

 タイラのショーに出演した14~17歳の8人の少女のうち7人が性体験者で、「男の子ってゴムを使うと怒る子が多いし、私もゴムなしの密着感が好き」と言い、この中の1人だけしかコンドームを使っていなかったという。

 「彼らの望み通りにしないと離れていくと思う」

 こう語った少女はクラミジアに2度、ヘルペスに1度かかっていた。ヘルペスと言えば、出たり引っ込んだり、完治はしない深刻な性病である。16才のその少女は、13歳で初体験、それから次々と9人の男の子と関係を持った結果、ヘルペスにかかったという。

「ひどく泣いちゃったわ、診察結果を聞いて。だって、一生付き合わなきゃいけないんだから」

 また、17才にして7カ月の男児の母親である少女は、学校の昼休み時間に初体験を経験し、それも月経周期をチェックしてわざわざ妊娠するように計画したのだという。

 11月14日にNBCの朝の番組『トゥデイショー』に出演したタイラは、自分の番組であっけらかんとセックスについて語った少女達に驚いたとコメントしている。

 そんな大胆な行動をする少女達も、セックスについて親と話すのは恥ずかしいので、クラスメートや仲間に頼るのだという。そういえば、青春映画に、クラスで妊娠中絶のカンパを募るシーンがあった。

 いまだかつてなく性に積極的なアメリカの少女達。タイラは少女達の自尊心のなさにがっかりしたというが、この先一体アメリカの性生活はどうなっていくのだろうか。

■国家機関の調査でも「10人に1人が性感染症」

 上記のアンケートの結果は、テレビ番組だからわざとショッキングに仕立てているように思われるかもしれないが、実は国の機関である米疾病管理センター(CDC)が14歳から19歳までの少女を対象に行った調査(03~04年)でも似たような結果が出ているのだ。

 少しご紹介すると、アメリカの思春期の少女の4人に1人が少なくとも性感染症のひとつにかかっているとあり、アメリカではもっとも多い性感染症の一つであるクラミジアは、2006年に100万例がCDCに報告されている。また、別の組織(ASHA)は、実際には300万例ほどが存在するだろうと推計している。つまり、10人に1人の少女が性感染症にかかっているというのだ。

 さらに、CDCによると、「5人に1人がヘルペスのウィルスを保有し、その90%が感染していると気付かないでいる可能性がある」「少なくとも450万人が陰部ヘルペスにかかった事がある」など、とんでもなく高い罹患率なのだ。感染で最も多いのは、性器にイボなどができるウィルス性の病気で、ヒト・乳頭腫ウイルスと(子宮口)ガンを合わせて18.3%だそうだ。

 感染症にかかっているのは、人種別ではアフリカ系アメリカ人の少女が48%と最も多く、白人・メキシコ人は20%で、全体では10代少女のセックス経験者の約40%が罹患しているという。

 何とも恐ろしい事態になっているではないか。このショッキングな事実に対し、タイラも、『トゥデイショー』のホストであるマット・ラウアーも、驚きを隠せないようだった。また、同番組に出演していた10代のセックスカウンセラー・シュローダー博士も、「性教育が必要」「助けが必要」と言うばかりで、具体的な方策は全く見えていないようだ。

 かつて、雑誌「アエラ」は全国に100万人いるED(勃起不全)のほとんどが20代男性で、彼らは実際のセックスを回避して、ネットやDVDでバーチャルセックスを楽しむので、コンドームの出荷が減少していると報じていた。若者がそんなあり様では、少子化まっしぐらで困りものではあるが、少なくともバーチャルセックスでは性病にはかからない。

 性に奔放で性病が蔓延するアメリカの少女たちと、逆にセックスをしない日本の男性たち。性格は違えど、どちらも深刻な問題のようだ。

・参照記事
Common STDs in the United States – msnbc

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最終更新:2008/12/03 15:26
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