ノンカロリーでもおいしいのは?

業界屈指の肥満体ライターが検証! 業務スーパーで買えるカロリーゼロ甘味料は「スイートゼロ」がおすすめ

2023/12/28 15:00
阿左美賢治(ライター)

 余計なカロリーは摂取したくない、でも好きなものをいっぱい食べたい……。そんな悩みを抱えている人は少なくないと思います。こうした悩みを(主に自分のために)解決すべく、業界屈指の肥満体を誇るライターが、さまざまな糖質オフやゼロカロリー食品を自腹で購入し実食レビュー!

 今回は、コスパの良さから人気を集めるスーパーマーケットチェーンの“業スー”こと業務スーパーで買うことができるノンカロリー甘味料を購入して独自分析。冷凍食品などと同じく“神コスパ”を誇る商品はあるのでしょうか?

目次

・業務スーパーのノンカロリー甘味料とは?
・業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その1「ユースイート」350g 178円(税抜、以下同)
・業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その2「スイートゼロ」600g 520円
・業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その3「カロリースラット ゼロ」200g 437円
・業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料3種を紅茶に入れて飲んでみると……?

業務スーパーのノンカロリー甘味料とは?

業務スーパーで購入した「ユースイート」「スイートゼロ」「カロリースラット ゼロ」の画像
左から「ユースイート」「スイートゼロ」「カロリースラット ゼロ」(C)サイゾーウーマン

 牛乳パックに入ったスイーツや、冷凍食品などが圧倒的な安さで売られていることから、我々庶民にとってありがたい存在として認知される業務スーパー。“業スー”の名で親しまれるこのチェーンにも、ノンカロリー商品は販売されています。

 今回はその中でも、砂糖やガムシロップの代わりに使える甘味料「ユースイート」「スイートゼロ」「カロリースラット ゼロ」の3つを試してみることにしました。

※各商品の値段は筆者が業務スーパーで購入時(○月○日)のもの
※最新情報は公式サイトをご確認ください

業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その1
「ユースイート」350g 178円(税抜、以下同)

業務スーパーで購入した「ユースイート」の画像
「ユースイート」(C)サイゾーウーマン

甘み ★★★☆☆
使い勝手 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆

 業務スーパーを展開する神戸物産が輸入元となっているノンシュガー・ゼロカロリーのシロップ型甘味料。178円という圧倒的な安さに、“業スー”らしさを感じる一品です。甘さについてパッケージなどには記載されていませんが、味を確かめてみると砂糖と同じぐらいかも……? という印象を受けました。

 ネット上では、同商品について砂糖の3倍の甘さがあるという説明をしているところも多いのですが、調べてみるとどうやらこの商品は過去にリニューアルが図られており、以前は価格が118円(安い!)で、砂糖小さじ3杯とユースイート小さじ1杯が同じ甘さだという表記がパッケージにあったようです。

 しかし、このリニューアル前の商品では、5gあたり1kcalという表記もされていたとのこと。健康増進法に基づく「商品表示基準」では、「ゼロカロリー」や「ノンカロリー」という表記を商品につけるためには、100g、あるいは100mlあたり5kcal以下でなければならないという条件が定められています。

 この点に鑑みると、リニューアル時にゼロカロリー商品として販売するために甘味料の配合などを変更を余儀なくされ、甘さも変わってしまったのかもしれません。風味としては、人口甘味料特有の風味は比較的少ないものの、少し感じる酸味が気になってしまいました。

業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その2
「スイートゼロ」600g 520円

業務スーパーで購入した「スイートゼロ」の画像
「スイートゼロ」(C)サイゾーウーマン

甘さ ★★★★★
使い勝手 ★★★☆☆
コスパ ★★★★★

 「ユースイート」と同じシロップ型の甘味料ですが、こちらは神戸物産ではなく、光商という加工食品を中心に手掛ける企業の商品。同商品には砂糖小さじ3杯に対して、同商品は小さじ1杯で同じ甘さになるとパッケージに表記されています。つまり同商品小さじ1杯では、砂糖の3倍の甘さがあるようです。

 味を確かめてみると、舌の側面に苦さを感じるような強烈な甘さと、人口甘味料らしいクセがあり、「ユースイート」に比べると明らかに甘さが強い商品だと感じました。520円と「ユースイート」の3倍弱の値段となっていますが、内容量も倍近いのと、1回当たりの使用量が抑えられることから、こちらのほうが総合的に見るとコスパの面で上回りそうです。

 また、このタイプの甘味料として代表的なものであり、味の素が販売を手掛ける「パルスイート」は、同じ砂糖の3倍の甘さ、かつ同じ600gのものがAmazon内の公式ストアでは1,004円で販売されています。こちらと比較しても約半額となっている点も、かなりお得感があるといえるでしょう。

業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料その3
「カロリースラット ゼロ」200g 437円

業務スーパーで購入した「カロリースラット ゼロ」の画像
「カロリースラット ゼロ」(C)サイゾーウーマン

甘さ ★★★☆☆
使い勝手 ★★★★★
コスパ ★★☆☆☆

 上記2品と異なり、こちらは顆粒タイプ。蜂蜜などを主に手掛けるマルミという企業の商品です。パッケージには砂糖と同じ甘さであるという記載があり、同じ分量で使用できるという点で最も違和感なく砂糖の置き換えとなることが大きなメリット。半面、200gで437円という値段は、上記2品に比べるとどうしても割高に思えてしまいます。

 一方で、同じく砂糖と同じ甘さの甘味料として広い知名度を持つ「ラカントS」は、販売元であるサラヤの公式オンラインショップで130g入りが581円(税込)となっており、同商品と比較するとリーズナブルなのは確かです。

 味を確かめてみると、原材料に使われているエリスリトール特有の舌に冷たさを感じるような風味があるものの、さっぱりとした甘さ。エリスリトールは上記2品にも使われていますが、液体などに溶けると特有の冷たさを感じにくくなるので、料理などに使う分には大きな違和感を抱くことは少ないのではないでしょうか。しかし、粉糖の代わりとしてなど、何かにそのまま振りかける使い方では、どうしても風味が気になってしまうかもしれません。

業務スーパーで買えるノンカロリー甘味料3種を紅茶に入れて飲んでみると……?

「ユースイート」「スイートゼロ」「カロリースラット ゼロ」と紅茶の画像
左から「ユースイート」「スイートゼロ」「カロリースラット ゼロ」(C)サイゾーウーマン

 最後に、それぞれを紅茶の甘味付けとして、それぞれ1カップに対して砂糖換算で小さじ2杯分(「ユースイート」と「カロリースラット ゼロ」はそのまま小さじ2杯、「スイートゼロ」は小さじ3分の2)使用し、味わいをチェックしてみました。

ユースイート

紅茶に溶かしても少し酸味が感じられる仕上がり。気にしなければ問題ない程度ではありますが、コーヒーなどそのもの自体に酸味があるものに使えば、より違和感なく楽しめるのではないでしょうか。

スイートゼロ

そのまま味を確かめた時と異なり、苦みを感じることはなく、かなり自然な味わいになりました。

カロリースラット ゼロ

 不自然さを感じないさっぱりとした甘さでしたが、顆粒がかなり溶けにくかったため、コールドドリンクなどに使用するのは避けたほうが無難。

 以上のことから、内容量や1回あたりの使用量などを総合的に見ると最もコスパが良く、一般的な甘さを付ける場合には十分違和感のない味わいになる「スイートゼロ」が、個人的なおすすめです。

 とはいえ、これは同商品に限った話ではないのですが、砂糖の数倍の甘さを持つという特性上、ちょっとした量の間違いが料理などの仕上がりにかなりの影響を与えるという点には注意が必要だといえるでしょう(筆者も、こうした甘味料を使用した際についついきっちり計量をせずに入れすぎてしまい、スイーツやドリンクを激甘にしてしまった経験は多々あります)。

 その点でいえば、砂糖と同じ甘さを持つ「カロリースラット ゼロ」は、使い勝手の面では優秀だといえるのかもしれません。いずれもコスパの面ではかなり優秀なこれらの商品から、自分に合ったものを選んで、お得にカロリーオフライフを実践してみるのはいかがでしょうか。



阿左美賢治(ライター)

阿左美賢治(ライター)

中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢ライター。焦って低糖質ダイエットを始め、150kgまで減量に成功したものの、近頃は再びリバウンド気味となっている。自宅で低糖質スイーツを作るのが趣味だが、コンビニやスーパーで見かける糖質たっぷりスイーツの誘惑に負けることも多々。

最終更新:2023/12/28 15:00
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