ママ友トラブル

中学受験ママ、公立組の仲良しママ友と「距離を取るようになった」理由

2023/11/26 16:00
池守りぜね(ライター)

中学受験をしないママ友からの一言。「かわいそうでしょうがない」

 そんなある日、優子さんは英恵ちゃんからある気になる話を聞いたという。

「英恵は塾のテストのために水泳教室を休んだ次の週、水泳の進級テストに落ちてしまったんです。ちょうどその時、聡美さんに迎えを頼んでいたのですが、英恵は彼女に『勉強ばかりで疲れているんじゃないの?』と聞かれ、『毎日夜の10時くらいまで勉強しているよ』と答えたというんです。それで驚いた聡美さんから『子どもが夜10時まで勉強するなんて異常だよ。大丈夫? かわいそうでしょうがない』みたいなことを言われたと……」

 優子さんはその話を聞いて、塾通いを始めた時に聡美さんから言われた一言を思い出したそうだ。

「保護者会の帰りに、何気なく聡美さんが、『小学生のうちから勉強ばかりしなくてもいいのにね』とつぶやいたんです。これがきっと、聡美さんの本心でしょうね。彼女は『子どもはのびのび育てたい』っていうタイプなんですよ  」

 優子さんは聡美さんの「異常」という一言が気になり、その後、水泳教室の送迎は自分で行い、「今はなんとなく距離を取っている」という。

「聡美さんが英恵に『大丈夫?』と聞いたのは、忙しいのを気遣ってのことだと思いますし、『ストレスが溜まってるかもしれないから、愚痴を言わせてあげたい』と考えたのかもしれません。 それに私に対しては、『今日は塾だったよね。英恵ちゃん勉強頑張ってるね』とか『親も大変だね』と励ましてくれることもあります。でも内心では、中学受験をさせる私のことを批判しているのかな と気になってしまって。公立組の親からすると、中学受験は親のエゴに見えるのかもしれないですね」

わからないことには口出ししないのが一番……
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