演者は頑張ってるだけに……

2023年10月期ドラマ「お気の毒」な俳優5人! 『いち花』でとばっちりを受けたのは?

2023/11/16 17:15
仲宗根由紀子(エンタメライター)
「エンジェルハート」ブランドミューズ発表会見、橋本環奈の画像
ハシカンこと橋本環奈(C)サイゾーウーマン

 各局で絶賛放送中の2023年10月期・秋ドラマ。多くのキャストが持ち前の演技力や存在感を発揮する中、脚本や演出が視聴者の不評を買ったり、思わぬ視聴率不振に見舞われたりと、実力とは別の部分でネガティブな印象を持たれてしまった俳優も少なくないようだ。

 そこで今回は、視聴者の声をもとに、今期の連ドラ出演で“お気の毒”な状況に陥っている俳優を5人ピックアップしたい。

2023年秋ドラマ“お気の毒俳優”5人

・大沢たかお(『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』フジテレビ系)
・志尊淳(『フェルマーの料理』TBS系)
・Sexy Zone・菊池風磨(『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』日本テレビ系)
・橋本環奈(『トクメイ!警視庁特別会計係』フジテレビ系)
・今井美桜(『いちばんすきな花』フジテレビ系)

大沢たかおの出演シーンは「がっかり」パート?

 1人目は、月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』にレストランシェフ・立葵時生役で出演中の大沢たかお。同作は別々の場所で起きている3つのストーリーがコロコロと切り替わる構成で、連ドラとしては珍しい試みを行っている。

 だが、大沢が主演を務める“レストランパート”のストーリーが物議を醸すことに。目立った展開が少なく、絵的にもレストラン内部が続くためか、ネット上で「大沢たかおの場面に切り替わるとがっかりする」との厳しい声が続出したのだ。

 さらに、11月6日放送の第5話で二宮和也主演の“銃殺事件パート”と中谷美紀主演の“地方テレビ局パート”が合流したことにより、レストランパートがより孤立する格好に。

 とはいえ、今後は3つのストーリーが完全に絡み合うことが予想されるため、大沢の登場にがっかりする視聴者は少なくなるかもしれない。

志尊淳のシェフ姿に「不衛生」との指摘が続出したワケ

 2人目は、『フェルマーの料理』で二つ星レストランのオーナーシェフ・朝倉海を演じる志尊淳。もともと料理をしないという志尊だが、“史上最年少で星を獲得した若き天才シェフ”という役どころを演じるために、撮影前には料理の練習に励んだという。

 そんな同ドラマの原作は、「月刊少年マガジン」(講談社)で小林有吾氏が連載中の同名漫画。実写化にあたって、「原作の雰囲気を再現してる」「原作へのリスペクトを感じる」と評価する原作ファンは多い。

 同時に、“コック帽を被らない”など、漫画的な演出が目立つことから、朝倉ら料理人に対し「料理に髪の毛入りそう」「不衛生で不快」と拒否反応を示す視聴者が続出。特に志尊は、原作のイラストに寄せるために長めの茶髪ヘアにしているため、そういった声が集中しているようだ。

菊池風磨、『ゼイチョー』主演は“不運”?

 3人目は、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』で主人公・饗庭蒼一郎を演じるSexy Zoneの菊池風磨。彼はやり手の徴税吏員を好演しているものの、そもそも同作は放送前から「コケそう」と業界内外で不安視されていたようだ。

 というのも、ここ数年、ドラマ業界では“お仕事ドラマ”の不振が目立っており、今年だけでも同局『それってパクリじゃないですか?』や、『スタンドUPスタート』『転職の魔王様』(共にフジテレビ系)といったお仕事ドラマがことごとく惨敗。

 今作が“GP帯連ドラ主演”となる菊池だが、記念すべき作品がお仕事ドラマであったことは、不運ともいえそうだ。

橋本環奈、「ハマリ役」の呼び声高いが……

 4人目は、『トクメイ!警視庁特別会計係』で経費削減のトクメイを背負う特別会計係の警察官・一円を演じる橋本環奈。彼女はもともと“カッコかわいい”といったパブリックイメージがあることから、刑事らに圧力を与える役どころが「ハマリ役」との声も多い。

 一方、ファミリー向けと思われる脚本や演出に対し、ネット上では「ちょっと子ども向けすぎて、離脱した」と不満の声も少なくない様子。

 そのせいか、視聴率は初回以降、右肩下がりで、最新話(第5話)の平均世帯視聴率は5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。民放公式動画配信サービス「TVer」のお気に入り数も52.2万人(11月16日現在、以下同)と、ほかのGP帯ドラマと比較すると寂しい印象。橋本にとって、お気の毒な状況といえるかもしれない。

斉藤由貴の警察沙汰で、今井美桜がとばっちり?

 5人目は、『いちばんすきな花』でクアトロ主演の1人を担う今井美桜。同作は繊細な脚本や演出に熱心なファンも多く、「TVer」のお気に入り数は135.1万人と今期の連ドラでは断トツの数字を誇っている。

 同作で今田は、“1対1で人と向き合うこと”を怖がる美容師・深雪夜々を好演しており、11月2日放送の第4話からは斉藤由貴演じる母・沙夜子が登場。

 しかし、夜々の親子関係が描かれた第4話の放送日に、「週刊文春」(文藝春秋)が斉藤の騒動を報道。記事によれば、斉藤が元不倫相手である開業医のクリニックの前で狂乱状態になり、警察が出動する騒ぎになっていたという。

 この影響で、第4話放送時には、一部視聴者から「斉藤が出るたびに、文春砲がチラつく」との声が上がる事態に。今田は“とばっちり”を受けたともいえそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/11/16 17:15
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