【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま、かつては皇室を出ていく発言も! 「王室脱退」メンバー相次ぐ英国との違いとは?

2022/11/19 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

アンドリュー王子の嫁、セーラ妃は乱交的なパーティに出席?

――それって乱交的なパーティということですか?

堀江 そうみたいですね。セーラさんの元・同棲相手で22歳年上のバディー・マクナリーさんは「世界各地の有閑階級の人々を集めて乱痴気パーティをひらいていた」。ただ、こういう倫理観が「ゆるい」女性だからこそ、そういう方面が同じく「ゆるい」アンドリューもやっていけると思ったのでしょう、離婚はしちゃいましたけど、人間としての相性はよくて、結局、今でも一緒に住んでいるようです。

――よほど気が合うんですね。そういえば、セーラさんはハリー王子と同じように元・王室メンバーとしての存在感をビジネスに利用もしているとか。

堀江 晩年、こういう問題児にも態度が軟化していたエリザベス女王にもセーラさんは上手に取り入り、宮殿に再び出入りするようになっていました。ただセーラさんの場合は、単に(元)王室メンバーの元妻の立場を利用しているだけというより、アンドリューの心の支えでもあるみたいですよ。それこそ潔癖で保守的な女性なら絶対に彼「なんか」とは完全に縁切りしていたと思われます。

 2022年の年明けくらいから、アメリカの実業家・ジェフリー・エプスタインが主宰し、アンドリューもそのメンバーだった少女買春サークルがらみのスキャンダルが深刻なことになって、彼はイギリス王室を名実ともに“クビ”になってしまっているのですね。

 雑誌「will」(ワック株式会社)2022年3月号に掲載された「アンドリュー王子の命運」という記事によると、アンドリュー王子は、事件当時17歳の女性、ヴァージニア・ジュフリーに性的暴行を3度にわたって働いた罪で、アメリカにおいて提訴されたそうです。

愛と欲望の世界史
離脱メンバーへの警備費は監視下に置くための取引き……
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