コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま、かつては皇室を出ていく発言も! 「王室脱退」メンバー相次ぐ英国との違いとは?

2022/11/19 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 セーラさんの実家のファーガソン家は、「いまでこそ貴族ではないが、たどって行けば17世紀の国王チャールズ2世にまでつながる名門」と記事にもありますが、王様が愛人に生ませた庶子の子孫ということでしょう。チャールズ2世のニックネームは「愉快な王様」。王妃であるキャサリン妃との間に子はなかった一方で、多くの愛人女性を持ち、庶子として確認されているだけでも14人もいたことになっています。

――うわー。日本では考えられない状況ですね。そういえば、チャールズ新国王の妃となったカミラさんも、たしかセーラさんと同じような先祖持ちでしたよね。

堀江 カミラ妃は、彼女の高祖母……わかりやすくいえば“ひいひいおばあさん”にあたるアリス・ケッペルが、エドワード7世の愛人でした。国王の愛人になることは、名誉なことではあったのですが、愛人と正妻になれる女性は完全に別枠。身分差があるわけです。

 国王および王族の正妻となるには、国内では最高位の貴族、もしくは外国の王族のプリンセスがふさわしく、それ以外のセーラさんのような女性は、いくら上流階級の出身でも「ステイタスが低い」と20世紀後半でもみなされてしまっていたのです。「わざわざ昔の国王の愛人の子孫と正式に結婚するなんて……」という目が、セーラさんと結婚したアンドリュー王子にも向けられたでしょう。

――だからこそ、れっきとした伯爵令嬢だったダイアナ妃は、社会的ステイタスの点ではチャールズ皇太子の嫁として満点だったわけですね。

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