【サイジョの本棚・打ち合わせ編】

『私は私のままで生きることにした』がアイドルファンに沁みるワケ――BTS・ジョングク効果で167万部の大ヒット

2022/09/25 11:00
保田夏子

――アイドル好きのブックライター・保田と編集部員・B子が、タレントたちの“愛読書”を片手に、人となりを妄想中!? 「サイジョの本棚」前で、おしゃべりが始まります!

◎ブックライター・保田 アラフォーのライター。「サイジョの本棚」担当 で、一度本屋に入ったら数時間は出てこない。海外文学からマンガまで読む雑食派。趣味(アイドルオタク)にも本気。

◎編集部員・B子 猫と暮らすアラサー。芥川賞、直木賞、本屋大賞あたりを一通りチェックしたい、ミーハーな本好き。最近はノンフィクションばかり読んでいる。趣味(ジャニーズオタク)にも本気。

BTS・ジョングクが読んだと話題の本『私は私のままで生きることにした』

『私は私のままで生きることにした』(ワニブックス)

編集・B子 このまえ、行きつけの本屋さんに立ち寄ったら、韓国文学のコーナーが新しくできててビックリ。今まで読んだことなかったんだけど、人気K-POPアイドルグループ「BTS」のジョングクも読んだらしいと話題になったエッセイ『私は私のままで生きることにした』(ワニブックス)が置いてあって、思わず買っちゃったよ。

ライター・保田 さすがミーハー(笑)。今も出版業界で続く、“韓国エッセイ本ブーム”の火付け役にもなった1冊だよね。BTSが出演したテレビ番組で、ジョングクのそばにこの本が映り込んだことで話題になり、日本と韓国あわせて累計発行167万部(2022年8月現在)のヒットになったそうだよ。

編集・B子 BTSの人気ぶり、影響力もすごいけど、それだけ売れてるってことは、そもそもこのエッセイが多くの人に刺さったってことだよね。

ライター・保田 「装丁がかわいくてプレゼントしやすい」とか、ヒットの理由はいろいろ分析されていたけど、実際に読んでみると「“旧来の普通”を生きる困難さ」に寄り添う内容が、現代を生きる人々、特に若い世代にマッチしたんだと思うなあ。

編集・B子 私も買ってからすぐ読んでみたけど、社会学者や哲学者の知見や言葉を引用しつつ、SNSの発達で加速した「他人や自分を数字で格付けする」危うさや、虚しさを悟らせるエッセイだよね。「これは自分のことかもしれない」って感じるぐらい、リアルな話題の連続。

ライター・保田 中産階級が崩壊して、一部の成功者を除いて社会階層が固定化されつつあるという点は、日本もほとんど同じだよね。不条理な世界で「みじめになりたくない、けど冷酷にもなりたくない」という著者のスタンスだったり、「世間の基準や評価に関係なく、自分を尊重する心を育て」る方法を説く点が、読者に響くんじゃないかな。

編集・B子 SNSなどではっきり人気が数値化されたり、若いうちから厳しい批判にさらされやすいアイドルにとっては、他人からの「不合理な採点に屈してはいけない」という点も深く刺さりそう。ジョングクやK-POPアイドルだけでなく、日本のアイドルにも読んでほしいと思ったよ。

ライター・保田 アイドル本人もそうだし、私たちのようなアイドルファンにも沁みる1冊かもね。……推しにプレゼントしたいな(笑)。

プリンセスお母さん
ジョングクさん、こちらの漫画も映り込ませてください
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