コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

一晩で10人以上と交わり、射精は月に2回まで……天皇家に伝わる非現実的な「セックス書」とは?

2022/08/27 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――何年か前、男女が合体したまま、ほとんど動かないポリネシアン・セックスというものが注目された記憶がありますが……。

堀江 まぁ、本当に愛し合っている二人の場合はそれだけでも良いのでしょう。でも、女の体をいたわる目的以外で、早々と射精したくないから、動きを加減している男性相手に、女性は本気でアツくなれるのかな、とも考えてしまいます。

 前回のコラムで、年齢ごとに射精可能回数についてまとめられた本書のデータを引用しましたが、理想は「射精は月に2回まで。年間で24回程度にとどめれば100歳ないし200歳まででも元気で若々しくいられる」そうです。若いころから極端に射精数をセーブできたところで、理論的にそこまで長命になるわけがない(笑)。

 また、ごく制限された動きだけで、女性をエクスタシーに導きまくれるという前提からして、実現はたぶん無理。ほとんど魔術のようなものです。あ、この手の「房中術」を極めると、仙人になれるそうですよ。

――そもそも一晩に10人以上の女性と交わるのが前提なんですよね? 毎晩とっかえひっかえできる世俗権力の頂点にいる男性が、仙人なんかになりたいのでしょうか(笑)。

堀江 そういうところ含めて、非現実的な話では、と思ってしまいますよね(笑)。ほかにも興味深かったのが、(性的に)最高の女性! というのが外見でわかるという「好女(こうじょ)」の章でしたね。性的な方面での絶対エースの女性がいて、それはこういう属性、外見なんだ、と言い切ってるんです。

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