コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

沈黙と笑顔を巧みに使い分ける「恐るべし秋篠宮」――インタビュー録『秋篠宮』に見る混迷

2022/06/18 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 しかも、江森さんはそうした宮さまの言動に自分の感想・分析をはさむことなく、こうして公表してしまっているのです。とにかく淡々と描写されているだけのように読めるので、一般読者としては、「そんなことしか聞けないの?」とか「あなたはジャーナリストなのに、しかも国民の声を伝えられる貴重な立場にいながら、議論すらできなかったのか」などと不満を募らせ、結果的に裏切られたような思いに囚われてしまうのでしょう。

 でもそれは、江森さんも実は同じ。あえて言葉にされていない部分に、大きな意味が含まれている点で、本作はノンフィクションというより随筆というべきなのかもしれません。

――言葉を使わない上級なやりとりへの理解が求められているのですね。これは理解のポイントかもしれません。

堀江 情報量が少ないのは、オフレコ指定の部分も多かったのでしょう。しかし、先ほどもお話したように、秋篠宮さまが、不機嫌な沈黙と素直な笑顔を巧みに使い分け、江森さんをコントロールしていることがわかります。出し抜かれた江森さんによる「恐るべし秋篠宮」なんて表現さえ出てきますからね(38ページ)。

――江森さんと秋篠宮さまは、取材者と取材対象という垣根を超えた、個人的な付き合いを31年以上にわたって続けておられるのだそうですが、それなのにコントロールされてしまった?

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