『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』29歳、西船橋キャバクラ嬢の決断「夜の街で輝きたくて… ~闘う女たちの見る夢~」

2022/05/23 18:50
石徹白未亜(ライター)

『ザ・ノンフィクション』の持ち味、ナイトワーカーものが復活

 『ザ・ノンフィクション』の持ち味の一つに、今回のようなキャバ嬢やホストの「ナイトワーカーもの」がある。ただ、20年春から続くコロナ禍で、それまで恒例だった「ホストもの」はめっきり放送されなくなっている。

 この2年で放送されたナイトワーカーものは、コロナ禍で全く人が来ない状況にあえぐ従業員や経営者、あるいは転職を志す人を追ったものだった。だが、今回は人が街に戻り始めている中の放送で、テーマもコロナ以外が題材とあって、かつての『ザ・ノンフィクション』らしい、実家に帰ったときのような懐かしい安心感があった。

『ザ・ノンフィクション』日本水商売協会は「何のため?」

 日本水商売協会は一般社団法人で、設立は2018年とコロナ前になる。協会のホームページを見たり、番組内での甲賀の発言を聞くと、ナイトワーカーの従業員たちのイメージ向上が目的なのだろうというのは察する。

 しかし、「同業者にさえその思いをわかってもらうのは簡単ではありません」とナレーションで伝えられた通り、甲賀が訪ねたホストクラブのオーナーは、「(日本水商売協会とは)何のために? って思いましたもんね」と不思議そうに話していた。

 これは、日本水商売協会が具体的にどんな活動をしているのかよくわからない、というのもあるように思う。

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