コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき120

元極妻が考える「暴力団員の見分け方」――「知らなかった」は通用しない?

2021/12/05 16:00
待田芳子(作家)

 でも、ものすごい大きな取り引きとかならアリかもしれませんが、いちいち「あの人、ボウリョクダンかな?」とか確認するって、ありますかねえ。ちなみに知り合いだった元刑事さんは、この「暴力団員かどうか」を調べるアルバイトをしていたそうですが、亡くなりました。そういうバイトって今もあるんでしょうかね。

 それにしてもヤフーニュースのコメント欄「ヤフコメ」は、うわさ通りの厳しさで驚きました。「暴力団関係者と気づかないほうが悪い」というご意見がほとんどです。そうかもしれませんが、人を殺したとかでもないんですし、社員を路頭に迷わせるほどのことなんですかね? 排除された人たちは「より悪いこと」をするかもしれませんよ?

 だいたい刑事さんが暴力団関係者から接待を受けても、おとがめなしです。権力側ならアリで、民間はアカンというのもわからないですね。

 ちなみに今回の提訴について、福岡県は「訴状が届いていないのでコメントできない」と朝日新聞の取材に答えていましたが、届いたところでコメントする例を見たことないです。これも前から不思議に思っていました。

 この件については、裁判の傍聴に行きたいくらいです。これからも注目ですね。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2021/12/05 16:00
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