コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

「料理が得意」な和牛・水田信二の面倒くささがあらわに? 「作ってくれた人への感謝」を訴えるほどに増すこだわりと威圧感

2021/10/18 14:00
仁科友里(ライター)

 経済力を笠に着て「誰のおかげでメシが食えているんだ」と配偶者を精神的に威圧することなどは、「モラルハラスメント」と呼ばれている。モラハラを働く人は日ごろから、学歴や職業、年収などの社会的ブランドにこだわったり、それらに「上下」「勝ち負け」をつけがちだったりするという。日本は男女の賃金格差が大きい国なので、一部の高収入女性を除くと、多くの女性は“モラハラ被害者”になる可能性を秘めているといえるし、実際にパートナーからモラハラ的発言を浴びた経験のある人も多いのではないだろうか。 

 そのせいか、ある編集者から「モラハラは数字が取れる」と聞いたことがある。確かに、女性向けの読み物では、モラハラ夫やモラハラ彼氏を描いたものが多い。モラハラ男への嫌悪から、女性たちがついクリックしてしまうのだろう。しかし、テレビに出ている人がモラハラ気質だと嫌悪感が先に立って、その人の本業について興味を持つ人が減るかもしれない。そう考えると、たとえ家事の話をしたとしても、マイナスに働く可能性が高そうだ。

 少し前は「クセがあってこそ芸人」のような言われ方をしていたが、時代は変わっていく。芸を磨くよりも前に、“人柄”を時代に合わせて好感度を上げることが、水田をはじめとした芸人の仕事の幅を広げる方法なのかもしれない。 

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2021/10/18 14:00
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