コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

視聴者は「こじるり型エンタメ」を求めている? 小島瑠璃子の熱愛&破局報道から考える「タレントの好感度」と「テレビ業界」

2021/07/09 12:30
仁科友里(ライター)

 先月、こじるりは交際していた漫画家・原泰久氏との破局を発表した。小学館が運営するニュースサイト「NEWSポストセブン」が2人の交際を報じたのは、2020年7月。こじるりは原氏の大ヒット漫画『キングダム』(集英社)の大ファンであり、共演したことから交際が始まったというが、基本的には好意的に受け止められるはずの熱愛報道に、イライラ要素を持ち込んでしまうのが、こじるりのスゴさではないだろうか。

 こじるりが振りまくイライラ要素は、主に3つある。

◎イライラ要素その1:「不倫略奪」疑惑

 原氏といえば、彼のツイートなどから愛妻家かつ子煩悩というイメージがあったが、知らぬ間に離婚していた。しかし、「ポスト」の報道が出た時点では、原氏の離婚時期や、こじるりとの交際がいつ始まったのか明らかでなかったために、「こじるりは不倫していた?」「略奪なのでは?」といった臆測が広がってしまった。

◎イライラ要素その2:「略奪の略奪」疑惑

 同年8月に「週刊文春」(文藝春秋)が報じたところによると、実は原氏、前妻と婚姻関係にあった2018年頃から元アイドルAさんと不倫をしており、Aさんは原氏と本気で再婚するつもりで婚約者とも別れ、芸能界も引退したそうだ。原氏は19年に離婚したものの、Aさんと再婚はせず。この後、こじるりと出会って交際がスタートしたとされている。

 原氏は独身になったわけだから、誰と交際しようと自由だが、「鳶に油揚げをさらわれる」ということわざのとおり、こじるりが横入りして、一番おいしい部分を持って行ったというイメージを持つ人もいるだろう。

◎イライラ要素その3:交際順調アピール

 「週刊ポスト」(小学館)に、原氏の体に密着する姿をたびたび撮られているこじるり。何度も言うが、独身者同士の恋愛に問題はない。しかし、不倫や略奪疑惑が完全に払しょくできたわけではないし、原氏にはお子さんもいるのだから、「静かに交際しておけ」と思う人もいるだろう。それでも、今年3月に『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に出演した際には、「霊感のある人に見てもらったら、寝室に中国の兵士が奥まで並んでいると言われた」と自ら発言し、司会の明石家さんまに「キングダムだな~!」とツッコませるなど、交際順調アピールともとれる言動をとり、イライラした人も少なくないだろう。

 しかし、ここでまさかの破局。不倫や略奪の疑惑を持たれるような恋愛でついたイメージを拭い去りたいのか、今回の『グータンヌーボ2』(関西テレビ)に出演した際、こじるりは「今はスッキリ」と前向きな姿勢をアピールし、結婚願望があることも明かしたのだが、やはり、ここでもイライラ要素を投下してしまう。

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