プウ美ねえさんのエプロンメモ

【お悩み相談】産後のセックスレス、私から誘うのは疲れました……「あなたの態度、立派です」とプウ美ねえさんが語るワケ

2021/04/29 16:00
熊田プウ助(マンガ家)
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「私とのセックスは優先順位が低いんだと思います」
 熊田プウ助様 こんにちは。セックスレスの事で相談がございます。

 結婚して6年、いま息子が8カ月です。子育てが少しだけ楽になったので、旦那にそれとなく誘ったのですが、疲れたとかシャワーしてないとかでセックスを断られました。断ることはいいのですが、かといって誘ってはきません。

 理由を聞いてみると、私とのセックスは楽しいけど、疲れてるし、別になくてもいいとのこと。きっと彼の中で優先順位が低いことなんだと思います。しかし私は結婚前からセックスレスになったら終わりと言っています。なのでこの状況に苛立ちを覚えて、つい冷たくしてしまいます。

 彼がシャイなのはわかります。なので私から誘うことが多いのですが、正直私から誘うのはもう疲れました。プライドもあるし、これからどうするべきか悩みます……。(アメリカエミさん、39歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 断られても冷静に理由を聞いたあなたの態度、立派です。拝読して、あなたが彼のシャイさを容認しているぶん、彼だってあなたのプライドを認めなければ不公平なのにな、と思いました。「今回プライドを乗り越えて要求してくれたから、次は僕がシャイを乗り越えるよ」がパートナーらしい協力のはずです。どのみち理詰めで迫るとますます気持ちが萎えるので、彼を説得するような手段は避けて考えましょう。では、さて。

 日常のスキンシップを励行して誘いを待つのは安全策ですが、おねえさんは、やや懐疑的です。自分の幸せを他人に任せることがおそろしいのです。待つうちに彼が心変わりすることだってありえます。そのとき腹を立てても誰も責任をとってくれません。すでに「別になくてもいい」とまで言っているのです。あなた自身が、少しプライドを減らすのはどうですか。入浴やオムツ替えの際(つねに二人でやりましょう)ことさらに性器の名を連呼して、じわじわと家庭内に下ネタを浸透させるのです。「おかあさんになって明るくおおらかになった」と周囲も勘違いしてくれます。「私も沐浴して~」「ついでに私のパンティも替えて~」などボディタッチを誘導するのもよろしい。引くとか勃たないとか言われた時は、一時的な育児疲れだったフリをします。

 また、わざと育児にかかりきりな演技をして家庭内を潤いのないものにして、寝室の時間だけをとびきりセクシーに楽しく演出すれば、必然的にセックスの優先順位はあがります。その場合、彼が家庭の外に楽しみを見つけたり、家事を楽しんで没頭するエキスパートになってしまわないよう気をつけましょう。

【今月のエプロンメモ】
公認で女性向け風俗を利用したり、事前の宣言どおり終わりにするのもひとつの手です。いずれにせよ、セックスがマメでないというだけで彼の人格を全否定しないように。彼の再起だけに期待するのでなく「次のセックスは必ず楽しいものにする」という自分の可能性に期待するのが前向きです。

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熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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Twitter:@kumadapoohsuke

最終更新:2021/04/29 16:00
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