コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

宮迫博之は、なぜ吉本興業・大崎会長を不快にさせたのか? 今田耕司に見習うべき「世渡り術」

2021/02/25 21:00
仁科友里(ライター)
宮迫博之オフィシャルブログより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「常にどっかから見張ってる、一人とは思えない」今田耕司
『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系、2月20日)

 「芸能人が事務所を独立すると干される」という話を聞いたことがある人は、多いのではないか。

 実際のところ、どうなのかはわからないが、ある程度の苦労は覚悟しなければならないようだ。例えば、宝塚歌劇団を首席で卒業し、業界最大手の渡辺プロダクションに所属していた小柳ルミ子。『NHK紅白歌合戦』に18年連続で出場するほどの人気者だったが、独立後、その姿をテレビで見ることがなくなった。

 久しぶりのテレビ出演は『セイシュンの食卓』(テレビ朝日系)で、ルミ子は当時の夫で13歳年下のダンサー・大澄賢也と踊りながら料理をしていた。大物歌手をちょっとバカにしたような企画だと私は感じたが、同番組のゲストいわく、ルミ子はテレビ局から実家に電話をかけ、「お母さん、テレビに出られるよ」と報告していたとのこと。「あの小柳ルミ子が、テレビに出るくらいで電話をするなんて」と驚いたそうだが、それだけ当時のルミ子は仕事を干され、追い詰められていたのだろう。

 もっとも事務所の立場になって考えてみれば、新人の頃から、場合によっては衣食住の世話までしてきたタレントに、やっと売れて利益が出る頃に独立されたら、たまったものではない。スターが移籍したら、古巣と新しい事務所間の関係も悪化する。となると「事務所から抜けたら、干す」と暗に規則化することは、芸能界全体の“平和”を保つためには、有効な策なのかもしれない。テレビ局も事務所同士のいざこざに巻き込まれたくないだろうから、ルールがあるほうがありがたい面もあっただろう。

 しかし、2019年に公正取引委員会が、芸能人の活動にも独占禁止法を適用すると発表したことで流れが変わる。また、最近は企業の広告費に関して、ネットがテレビを逆転するなど、テレビがメディアの王様とはいえなくなっている。テレビに出るためには、事務所に所属していたほうがいいだろうが、すでに知名度があったり、テレビに出ることに固執しない芸能人であれば、事務所を辞めたり、事務所に所属しない決断をしてもおかしくないだろう。

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