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松本人志と明石家さんまは不仲なのか? 共演指名を「面白くない」と拒絶した理由

2021/01/25 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 松本人志からの“漫才共演オファー”に明石家さんまは難色を示しているようだ。

 2021年1月23日放送『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で「コンビを組みたい相手として松本人志から指名を受けている」という話題になると、明石家さんまは<絶対面白くないですよね>とやんわり断った。

 この話が出たきっかけは、1月15日放送『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)での松本の発言にある。

 番組で「浜田雅功以外にコンビを組みたい相手」との質問を受けた松本は<言ったらバズりそうで嫌や>とためらいつつも<さんまさんかな>と答えた。

 理由はさんまが浜田とはまったくタイプの違う芸人だからだという。松本曰く、浜田は舞台に上がる際、ネタや話す内容をまったく考えておらず、そういった作業はすべて松本に任せきり。松本はそのことが不満らしく、<浜田はなんにも考えていない!>と激高してみせたうえで、さんまと一緒にステージに上がる期待感をこのように語っていた。

<俺、なんも考えんでええわけやん。そんなこと今まで1回も経験してないから>
<先に先にボケていってくれる。笑いをつくっていってくれる人の横にいて、どんな感覚なんやろう?>

 ちなみに、松本は島田紳介と二人きりでトークする番組『松紳』(日本テレビ系/2000年〜2006年)をやった経験があるが、<さんまさんの方がポップ>なので、紳介との絡みとはまた違ったものになる予感があるのだという。

明石家さんまが語る「過去の教訓」
 しかし、明石家さんまは松本人志からのラブコールを<絶対面白くない>と一も二もなく断った。さんまは、自分から率先してネタや話す内容を考える芸人同士ではうまくいかないと考えているからだ。

 それは島田紳介との絡みで実証されているという。さんまと紳介は若い頃ふたりで営業をまわっていた時期があるが、その舞台は成功とは言い難い出来であったという。さんまは当時のことをこう振り返る。

<島田紳介とよくやっていました。だからね、こういうふたりがやるとお客さんほったらかしなるんですよ。『俺、こんな話あるぞ』『俺はこんな話あるぞ』っていう戦いになって、お客さん無視で、ふたりでゲラゲラ笑っている>
<敵が客じゃなくなるんですね。目の前がライバルというか。笑いのつくり手同士だと、そういうことになってしまう>

 さんまの証言によれば、舞台が終わった後、吉本興業のスタッフに<なんであんな奴ら送って行かなあかんねん><笑いもとらんような奴を送って行かなあかんねん>とこきおろされて駅まで送ってもらえないほど顰蹙を買っていたという。

 仕方なく二人はしょんぼりしながら歩いて駅まで帰るのだが、その時のエピソードからさんまと紳助の舞台がいかにひどいものであったかを想像することができる。

 コロッケを食べながら歩いていたさんまに紳助が<お前、コロッケ似合うなぁ>と声をかけてきたので、茶色い上着を着ていたさんまが<茶色と茶色でな>と返したら二人の笑いのツボに入ったらしく、腹を抱えて笑ったというのだ。

 確かに、なにがそんなに面白いのか分からない。さんまも<これでは客が分からんな>と振り返る。

 さんまは松本とのコンビも紳助と同じ轍を踏む可能性が高いと見ているようだ。<徹底してあいつがボケで、俺に頭を叩かれようがなにしようが(構わない)、そういう役の大ボケやったら成立するかも分からんけど><どっちがネタつくるかやな。笑いのつくり方が違うんで>と話していた。

 笑いの勘の鋭さだろうか、松本自身もさんまと同じ危惧をもっているようである。前述『ダウンタウンなう』で、ゲストの古田新太が<それすっごい見たいです>と乗っかると、松本は<でも多分、全然面白くないと思います。よく分からない感じになると思う>と返していた。

 共演機会がほとんどない松本とさんまには、以前から不仲説がくすぶっていた。2016年放送『ダウンタウンなう』では松本が<さんまさんは俺が一人で行ったって、絶対絡んでくれないのよ、ちゃんとは><浜田さんの方がさんまさん寄りやと思う>と分析していた。

 これは「不仲」というよりは、松本もさんまもお互いにぶつかり合ってしまうことが分かっているから敢えて距離を置こうとしているのではないか。ただ、たとえつまらないものになろうとも、後進のお笑い芸人に影響を残したふたりの漫才を一度見てみたいと願うファンも少なくないだろう。

最終更新:2021/01/25 20:00
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