美容・健康

女性外来クリニックの女医に聞く! 「ピル」の種類・副作用・購入ルート・うわさの真偽を総まとめ

2021/01/20 15:00
サイゾーウーマン編集部

 避妊だけでなくPMSや月経困難症など婦人科系症状の改善や、肌荒れの改善も期待できるピル。しかし、日本のピルの普及率は欧米に比べ低く「ピルは太る」「ピルでガンになる」などのうわさもある。そこで、ピルの処方に特化したクリニック「イースト駅前クリニック女性外来」脇山清香医師に、ピルにまつわる正しい情報と処方に関する現状について聞いた。

脇山清香医師

一度も病院に行かずピルを送ってもらう「オンライン診療」にも対応

――イースト駅前クリニック女性外来はピルの処方に特化したクリニックなんですね。

脇山清香医師(以下、脇山氏) はい。通常の婦人科クリニックですと、不妊治療、性感染症、婦人科系のがんなど、診察項目が多岐にわたります。診察台での内診をすることも多いですから、患者さんの待ち時間は長くなってしまいがちなんですよ。

 ピルだけが欲しい方にしてみたら長時間待つのはネックですよね。当院では、患者さんそれぞれのお話を伺い、状況に応じた最適なピルをスピーディーに処方させていただいています。また、当院はオンライン診療も行っています。一度も当院に来院いただかなくても、オンラインの問診をもとに、ピルをご自宅にお送りさせていただくこともできます。

――地方在住の人、コロナ禍で人込みに出るのはちょっと……、という人には助かりますね。来院される方はどういった目的でピルを飲んでいるのでしょうか?

脇山氏 「避妊目的」「病気の治療」が多いですね。病気はPMS(月経前症候群)や、PMSのうち精神症状が特に重いPMDD(月経前不快気分障害)、月経困難症などです。

――生理前は気分が落ちこむ女性は多いですが、PMDDはそれが特に重い方、ということですか?

脇山氏 はい。落ち込む、鬱っぽい、さらには死にたくなるという方、実際に自傷行為をしてしまう方も。そのような方は、婦人科だけでなく精神科の治療も関わってきます。また、PMSを含め、生理に問題はないけれど、ニキビ、肌荒れ治療のためにピルを服用されている患者さんもいらっしゃいます。

現在はクリニックでも直接の診察を避け、タブレットとモニターでの診察を行っている

ピルでよくある誤解とは?

――ピルに関して、患者さんからよく話が出る「誤解」にはどういったものがあるのでしょうか?

脇山氏 まず「ピルを飲むと、今後妊娠したいと思ったときに妊娠機能に問題が出るのではないか?」というご質問はよくいただきます。こちらは、まったくそのような問題はありませんので、安心して服用いただければと思います。

――「ピルを飲むと太る」というのも、かつてよくうわさされました。

脇山氏 「ピル=太る」ではないんです。ただ、ピルを飲むとむくみが出る方もいるので、太ったように見えてしまったり、また、食欲が増加する方もいるので、食べすぎて太ってしまった、というケースはあるかと思います。

 こういった症状はピルの種類を変えることで改善することもあります。当院では、一般的にピルと呼ばれる「低用量ピル」を2種類扱っていますので、ご状況に応じ最適なピルを処方させていただきます。

――「ピルを飲むとガンになる」といううわさも聞いたことがあります。

脇山氏 「ピル=ガン」ではありません。ですが、子宮頸がんは性交渉で感染リスクが高まります。ピルを飲んでいるからと、コンドームをつけずに複数人と性交し、結果、感染のリスクが高まってしまった、という状況は考えられるかもしれません。

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