良くも悪くも日テレっぽさある

「日テレでドラマを書きたい脚本家」はいない? ドラマ視聴率が振るわない日本テレビ、3つの“致命的”理由

2020/11/30 20:27
村上春虎

脚本家の育成不足

 2つ目の問題点には、局で独自の脚本家を育てていないことが挙げられるという。かつて日テレは「日本テレビシナリオ登龍門」というコンクールを開催していたが、05年で休止。しかし、TBSは「TBS連ドラ・シナリオ大賞」、テレビ朝日は「テレビ朝日新人シナリオ大賞」、フジテレビは「フジテレビヤングシナリオ大賞」と、各局がコンクールを設けて次世代の書き手を発掘する努力をしている。

「日テレは、その時その時に優れた人材を呼んで書かせるだけで、未来への投資をしていない。例えば、野木亜紀子がTBS『逃げ恥』で高評価を得たら『獣になれない私たち』を担当させたり、フジの『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(1st・2nd season)で有名な林宏司を招へいして『トップナイフ』を書かせるといったように、その場その場だけの付き合いをしている。今、日テレでドラマを書きたい優秀な脚本家はどれだけいるでしょうか?」(放送作家)

 また、3つ目として、「スポンサーや局の編成に目が向いている」との意見も聞こえてくる。

「バラエティが得意なテレビ局らしいなと思うのが、ドラマの内容を聞いた時点で、なんとなく面白そうと思わせる、いわゆる“1行キャッチコピー”の付け方が特徴的なところ。ですが、視聴者に向けたキャッチコピーというより、企画をジャッジする編成局、スポンサーサイドに向けたプレゼンのためのコピーという印象がしなくもない」(放送作家)

 例えば『35歳の少女』は、“不慮の事故で長い眠りについた少女が25年の時を経て目覚め、全てが変わった世界を生きていく成長物語”。『リモラブ』 は、“地上波・ゴールデンのドラマとしては初のコロナのある世界観を真っ正面から描く作品”となっている。

「多くの提出企画から選ばれるためには、とにかく引きのある1行コピーが必要になるのは仕方ありません。ただ冷静になって考えてみてください。例えば『リモラブ』。日常生活で否応なくマスクをつけて出勤し、疲れて帰ってきたとき、ドラマの中でも現実を見させられるのは憂鬱ではないでしょうか。そこまでコロナを描く必要があるのかどうか……。他局より先手、目先だけの新しさ、インパクトを優先しているように思います」(業界関係者)

 厳しい意見ばかりが並んだが、日テレの局員であれば思い当たる部分もあるのかもしれない。近年では人気ドラマ『家政婦のミタ』『ごくせん』なども誕生した日テレだけに、今後の返り咲きも期待したいものだ。
(村上春虎)

最終更新:2020/11/30 20:27
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