そろそろ王者陥落も近い?

日本テレビ、「フジテレビの方がマシ」? 視聴者から「浮ついてる」と嫌悪感上がるワケ

2019/08/22 14:30
村上春虎
日本テレビ公式サイトより

 チャンネルをつければ、食べてばかり。朝から夜まで出ずっぱりのジャニーズ勢。これを聞いただけで勘のいい方は、もうおわかりだろう。そう、日本テレビだ。

 近頃は『世界の果てまでイッテQ!』が裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に負けが込むことが多くなったと報じられている。直近の対決でも、お盆休みの最終日8月18日放送は、『イッテQ』が18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に対し、『ポツンと一軒家』は20.7%と、2.4ポイント差で競り負けている。

 とはいえ、視聴率はまだまだ好調といえるだろう。今や大食い番組と化している『有吉ゼミ』の8月5日放送分は11.1%と、いつもより低調ながら同時間帯トップ、『しゃべくり007』は『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が終了してからというもの、月曜午後10時を完全独走している。ほかにも、同15日放送の『THE突破ファイル』は2時間特番を組んで10.7%を獲得し、裏の人気番組『プレバト!』(TBS系)を9.9%と1ケタに沈め、僅差ながら初めて勝った。

 そんな日本テレビについて、NOを唱えるユーザーも多い。『24時間テレビ』の偽善性、ジャニーズの露出の多さ、りんごちゃんや土屋太鳳など、特定タレントの番組またぎでの起用……。ネット上では、「フジテレビのほうが最近はマシ」「ノリが浮ついてる」などの苦言が後を絶たない。

「それも全ては視聴率のためです。日テレは、徹底した視聴率ファーストとも言えるでしょう。そうした図太さを、“ファミリー感”を重視したパプリックイメージで中和させているのです。しかし、それも最近は『内輪ノリ』といった具合で視聴者に見透かされつつあるようですが」(業界関係者)

 また、8月12日に放送された『はじめまして!一番遠い親戚さん』は、一部からパクリ番組だと槍玉に挙げられている。これは家系図をたどっていくと、親類縁者に意外な有名人がいるのではないかというドキュメントバラエティだったが、NHKで放送されている有名人の祖先を辿る『ファミリーヒストリー』の焼き直しだというのだ。

「日テレのずる賢いところは、他局の人気番組をアレンジし、新しい形で見せる手腕です。『行列のできる法律相談所』も、もとをたどれば、暮らしのトラブルを漫才師がネタの中で紹介し、弁護士などの相談員に回答してもらう『バラエティー生活笑百科』(NHK)ですし、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の『ダーツの旅』にしても、もとは『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)の『ダーツを投げ、刺さった地域に行く』コーナーがルーツ。こうした企画のパクリは他局もしていますが、日テレは一時的な人気でしかないコンテンツなのかを見極めるのがとにかくうまいのです」(同)

 そんな中、日テレがネット上で反感を買う季節がやってきた。『24時間テレビ』の放送だ。

「『やらない善より、やる偽善』という言葉もありますし、チャリティー金額も1億円を超える社会的意義も高い番組ですが、一方で視聴者からは『健常者ではない人の苦労と頑張りを見せて泣かせてナンボの番組』といった批判も毎年噴出。チャリティーマラソンについても、走る意味が問われ続けています。さらには、日テレ特有の出演者や制作スタッフの“ファミリー感”も『24時間テレビ』だと露骨に押し出されますから、嫌悪感は助長されることでしょう」(芸能ライター)

 にわかに増殖している日テレを煙たがる視聴者にとって、今年の『24時間テレビ』は最後通告を突きつけるきっかけとなってしまいそうだ。
(村上春虎)

最終更新:2019/08/22 14:30
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