仁科友里「女のための有名人深読み週報」

ローラ、フワちゃんを「合わない」と拒絶! 彼女がもはやテレビで“好感度の高い振る舞い”をする必要がないワケ

2020/11/26 21:00
仁科友里(ライター)
久しぶりにローラをテレビで見た(C)サイゾーウーマン編集部

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「何かが合わない感じ」ローラ
『まつもTOなかい ~マッチングな夜~』(11月21日、フジテレビ系)

 11月7日放送の『マツコ会議』(日本テレビ系)、ゲストはフワちゃんだった。今年テレビに出まくった、ニューカマー・フワちゃんに対し、番組のMCを務めるマツコ・デラックスには最近“引退説”が持ち上がっている。「女性自身」2020年10月27日号(光文社)によると、マツコの所属事務所社長は同誌の電話取材に対し、「いまのキャラのままで、これからずっと将来も、というのはやっぱり難しいです。これからどうするのかを自分でも考えているところですよ」と話し、引退説を完全否定しなかった。もちろん今すぐ引退ということはないだろうが、いつまでテレビでマツコが見られるかは未知数のようだ。

 そのせいか、最近マツコが番組で話す内容には、まるで「辞めていく先輩が新人に言っておきたいこと」のように感じられるものが多い。テレビの将来を憂うマツコは、「この人(フワちゃん)に課せられた使命は大きい」として、テレビの世界で活躍するコツをフワちゃんに伝授していく。そのうちの一つが、「人を選べ」だった。これは、フワちゃんの個性を理解した上で、番組の企画を立てられるテレビマンと組めというアドバイスだったが、フワちゃんは真面目に聞いていたものの「(テレビの世界に)しつこくしがみつくとか、長く生き残るぞという意気込みではない」「海外に行って売れたい」と、「そこまでテレビに興味はない」と言ってのけた。

 そんなフワちゃんが11月21日に出演したのが、『まつもTOなかい ~マッチングな夜~』(フジテレビ系)。ダウンタウン・松本人志と中居正広が会わせてみたい二人をマッチングするという企画の番組で、フワちゃんの相手は、モデル・ローラだった。

 ローラといえば、モデルとしての活躍はもちろん、大物にも物怖じせずタメ口で行くキャラでブレークした。現在、ロサンゼルス在住だそうだが、テレビで見るのは久しぶりに感じる。歯を直したのか、痩せたのか、顔の印象が大分変ったような気がした。そんなローラは、フワちゃん以上に、テレビに囚われていないように感じられた。

 フワちゃんは芸能界では、ローラの後輩に当たる。正攻法の「ローラさんにめちゃめちゃ憧れていて」「ローラさんのYouTubeを見てオーガニックに興味を持って」と下手に出ることで、ローラの歓心を買おうとするが、ローラはまったく笑わない。「ローラさんがモデルをやっているときから見ていた」とフワちゃんがさらに機嫌を取り、「は~、うれしいな」とは言うものの、やはり顔は笑っていない。中居は震え、松本も「こりゃ、だめだわ」と二回漏らしていた。話が合わないというより、ローラがフワちゃんを受け入れていないように私には見えた。あまりに盛り上がらないので、松本が「ローラはフワちゃんと会いたくなかったの? 人と会うの好きでしょ?」と聞くと、ローラは「大好き。でも、何かが合わない気がするの」と拒絶してみせた。

 テレビを見ていて、出演者が表面的には和やかそうに話していても、あまり相性が良くないだろうと感じることはあるが、ここまで盛り上がらないというのは滅多にない気がする。フワちゃんが気を使っている姿が気の毒だったし、あれではローラが新人イジメをしているように見えたのではないだろうか。わざわざロサンゼルスからやって来て、あの態度では好感度がガタ落ちだろうと思ったが、この考え方自体が古いのではないかと考え直した。

日めくり まいにち、フワちゃん フワちゃん 著
スタッフ陣は「あの頃のローラ」を期待してたのかもね
アクセスランキング