老いゆく親と、どう向き合う?

ネットワークビジネスの仲間を断ち切れない母――「怒りが湧く。自宅に来るのが怖い」介護する娘の心労

2020/07/26 18:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

まぽ (S-cait)さんによる「写真AC」からの写真

 中村万里江さん(仮名・35)の父博之さん(仮名)は2016年、64歳のときにクモ膜下出血で高次脳機能障害を発症。母の晃子さん(仮名・当時64)と協力して介護をしていた。ところが2019年、晃子さんにステージ4のがんが見つかる。晃子さんの闘病のため、博之さんは有料老人ホームで暮らすことになった。

 今年に入って、主治医から「終末期に入っている」と告げられた晃子さんと博之さんの今後の金銭管理のことを考え、資産を調べていた中村さんは、晃子さんの通帳から多額のお金がネットワークビジネス運営会社に振り込まれているのを見つける。しかも、同じ会社が関係する瞑想グループにも入り、その仲間が精神的な支えとなっていたのだ。次々と襲う家族の問題に冷静に対処してきた中村さんも、さすがに大きなショックを受ける。

(前回はこちら:「母がネットワークビジネスにハマっていた」がん終末期に明らかになった、“常軌を逸した”投資金額

ネットワークビジネスをやめさせなければ

 晃子さんへの憤りも大きかったが、そのネットワークビジネス運営会社や瞑想グループの仲間への不信感が募った。中村さんは、その会社についてだけでなく、晃子さんが保管していたあらゆる書類を調べるとともに、消費生活センターや行政にネットワークビジネスをやめさせる方法を相談するなど、手を尽くした。

「書類を調べると、私の名前を使って商品を購入したり、父の名前でエージェント契約をしたりしていたことが判明しました。また健康食品や美容商品の売り上げを上げるために、自分でもたくさん購入して莫大な在庫を抱えていることもわかりました。でも、母の行動を頭ごなしに否定したら、もう私には何も話してくれなくなるでしょう。それでは事態はさらに悪くなるだけ。本人がやめたいと思わない限り、私がやめさせることはできないんです」

 ともかく、「これ以上大金を使うことはやめさせないといけない」と中村さんは強い危機感を持った。幸か不幸か、これについては、体調が悪化した晃子さんが、キャッシュカードを中村さんに預けてくれたことで食い止めることができそうだった。

親のお金守ります / 小早川浩 〔本〕
親の趣味の交友関係、離れて暮らすと見えにくい

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