コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき72

山口組の関東進出で対立抗争は必至? 元極妻が考える、ヤクザの生き残り戦争

2020/02/02 16:00
待田芳子(作家)

 これらは、いずれも山口組と関東の組織の対立が原因です。過剰な暴力団排除は、生き残りを懸けたヤクザの最終戦争を勃発させてしまうかもしれませんよ。というか、もうそうなってるかもしれません。

 ちなみに、ちょっとトリビアですが、田岡三代目の時代から全国進出していた山口組が本格的に関東に入ってきたのは、バブル期の前後からだといわれています。この頃から東京拘置所にも関西弁を話す人が増えて、差し入れ屋のおばちゃんが「生の関西弁を初めて聞いた」と驚いたという都市伝説があります。真偽のほどはわかりませんが、いいお話ですね。

 五代目山口組の渡邉芳則組長も関東のご出身ですし、1980年代の不動産バブルは関東が中心だったこともあって、みんなが東京を目指したのでしょう。たしかにあの頃は無茶苦茶でしたが、ヤクザだけでなく、銀行も大蔵省も一緒になって、不動産で大もうけしていましたよね。

 バブルがはじけたら、悪いことはみんなヤクザのせいにして暴対法を作って追い出したわけですが、完全には排除できず、「桜を見る会」問題のように政治家さんたちまでも、まだまだつながりがあるようです。「ヤクザは悪くない」とは言いませんが、過剰な暴排のせいでどんどん悪い方向に行っていると思いますよ、本当に。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2020/02/02 16:00
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