女のための有名人深読み週報

安住紳一郎も苦言……「好きなアナウンサーランキング」は、なぜ女子アナの首を絞めるのか?

2019/12/19 21:00
仁科友里(にしな・ゆり)
『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)公式サイトより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「アナウンサーは人気じゃないってことをね、何度も言ってるんで」安住紳一郎
『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ、12月15日)

 以前に比べ、アナウンサーたちは、テレビの“数字至上主義”によって、窮地に追い詰められているのではないか。最近、私はそんなことを感じているのだが、その理由を掘り下げるため、より危機に瀕しているように見える “女子アナ”に焦点を絞って考えてみたい。

「シロウトが女子アナに」がウケる時代は終わった

 1990年前後、女性は前に出ない方がいいという時代の影響か、女子アナたちが「自分はごくフツウの人間だ」「たまたま受かってしまった」とアピールしていた。例えば、元フジテレビアナウンサー・中村江里子。『女四世代、ひとつ屋根の下』(講談社文庫)で、フジテレビ受験の顛末を語ったことがある。どんな仕事に就いたらいいのかわからなかった中村は、就活をまったくしていなかったが、知人の勧めでテレビ局を受験することに。履歴書に貼る写真も用意していなかったので、スナップ写真。しかも、ノーメイクで受験をしたのに内定を得る。中村の先輩にあたる河野景子も、フジテレビは記念受験であり、ほかのテレビ局は一切受験していないと『バイキング・ザ・ゴールデン』(フジテレビ系)で明かしている。

 超難関試験である女子アナ試験に「フツウの女子大生」がこんな簡単に受かってしまうなんて、「夢がある」話ではないだろうか。しかし、事情をよく聞くと話は変わってくる。フジテレビの女子アナはお嬢さまが多いことで知られているが、中村の実家も銀座の老舗楽器店であり、お嬢さま育ちである。一方の河野は、お嬢さまだったという話は聞いたことがないものの、上智大学のミスコン「ミス・ソフィア」の覇者であり、「週刊朝日」(朝日新聞出版)、「CanCam」(小学館)の表紙モデルにも選ばれている。就活こそ精力的に行わなかったかもしれないし、テレビ局をたくさん受けたわけではないが、2人とも「フツウの女子大生」ではないのだ。

 元フジテレビアナウンサーで言うと、このほかにも、有賀さつきさんは、高校時代から芸能事務所に所属していたそうだし、佐藤里佳アナは運輸省「海の記念日」のキャンペーンガールをやっていたなど、学生時代から芸能活動をかじっていた人もいる。しかし、それは名前と人気が定着した頃に明かされる事実。なぜ隠すのか……その理由については不明だが、恐らく、当時の女子アナはシロウトっぽさが人気であったことから、「私たちは会社員である」というスタンスを押し出したかったのではないだろうか。

 しかし、シロウトが女子アナになって有名人になる、という図式はだんだんと崩れ始める。『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)で最前列の中央に座っていた小林麻耶が、2003年にTBS入社。このほかにも、元アイドルの平井理央が05年フジテレビに、最近だと元乃木坂46・市來玲奈が昨年、日本テレビに入社している。

 すでにテレビに出ていたり、芸能活動をして、ある程度の知名度を持つタレントたちが女子アナの内定を得た理由は、放送局側の都合だろう。放送局は看板になる人気女子アナがほしい。しかし、そういう人材を一から育てるのは手間がかかる。アナウンサーを育てるより、タレントをアナウンサーにする方がラクだと考えるようになったのかもしれない。この手っ取り早く人気女子アナがほしいというテレビ界の風潮は、当事者である女子アナに、大きなプレッシャーを与えかねないのではないか。

自分史上最高の愛され顔になれる女子アナメイク
「女子アナ」がさまざまな意味を持ちすぎてしまったような……

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