インタビュー

大丸梅田店で「バイブが買える」時代に! 「iroha」に聞く、女性のセルフプレジャーはどう変わったか?

2019/12/07 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 11月22日、大丸梅田店に、バイブレーターやデリケートゾーンのケア製品を扱う女性向けセルフプレジャーブランド「iroha」の常設店「iroha STORE 大丸梅田店」がオープンした。「iroha」は、昨年8~9月にかけての2週間、同百貨店でポップアップストアを展開。13日間で約1,500人が来店し、売り上げは目標の3倍以上となる約400万円を達成して、各メディアで大きく取り上げられることに。その後、二度のポップアップストア実施を経て、この度、同百貨店に新設された、女性の性や生理などのバイオリズムに特化したゾーン「michikake(ミチカケ)」内に、常設店が誕生したという運びだという。

 百貨店に、アダルトグッズが並んでいるという状況は、ひと昔前には決して考えられなかったことだが、近年、女性の性欲やセルフプレジャーに対する意識は、どのように変化してきているのだろうか――。今回、女性向けアダルトグッズメーカーの広報部に取材を行い、その実情を探る。前編では、「iroha」広報宣伝部広報チームの犬飼幸氏と本井はる氏に話をうかがった。

「iroha ポップアップストア」来店者の約半数は「40~50代」

――「iroha」初の常設店が、大丸梅田店の新ゾーン「michikake」にオープンしました。このゾーンは、「月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う。」がコンセプトとのこと。女性のリズムを「もやもや期」「キラキラ期」「ゆらゆら期」「どんより期」の4つの周期に分け、“人には言いにくい悩み”に応えるアイテムやイベントを展開するとのことですね。

犬飼幸氏(以下、犬飼) 「michikake」のコンセプトは、「iroha」のブランドコンセプトにばっちり合っていると思います。世間的に、女性のセルフプレジャーは「はしたないもの」「恥かしいもの」と捉えられている面があると感じるのですが、我々は、性欲は男女問わず「ある人はある」「ない人はない」ものであり、性欲のある女性がセルフプレジャーをすることは、はしたなくもないし、恥かしくもないと考えています。セルフプレジャーを「寝る前のパック」「お風呂でのトリートメント」と同じ“日常のセルフケア”の一つであると捉え、それをブランドコンセプトとして掲げているんです。

 大丸梅田店では、過去3回ポップアップストアを実施していますが、大丸さんはiroha のポップアップストアを、性の悩み相談をできる場と捉えている面もあるみたいです。実際に、来店された方が、店員に性の悩みを打ち明けてくださるということがよくあるんですよ。

――ポップアップストアへの来店者層について教えてください。

犬飼 来店者で一番多かった年代が40代で、40~50代の方が約半数を占めていました。男女比は、女性が8割、カップルが1割、男性が1割。通常「iroha」は、オンライン購入が全体の8割を占め、購入者は「20~30代女性」が最も多いのですが、店舗にはその上の世代の女性も足を運んでくださいました。そもそも百貨店に来店する層に年齢層が上の方が多いことが影響しているのかなと思いつつ、irohaのニーズは年齢問わずであると実感しました。

――常設店の来店者層は、ポップアップストアと比べていかがでしょう。

犬飼 年齢層は20~70代で、特に40~60代の女性のお客様が多くみられます。ネットニュースきっかけで来店される方が多いようで、例えば「子どもが生まれて半年がたち、旦那さんとマンネリ気味。夫婦で『irohaやTENGAを試してみる?』という話になった」という30代女性の方、また「彼氏とのセックスで毎回痛いため、トレーニングしたい」という20代女性の方、などがいらっしゃっていました。

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