wezzy

みちょぱ「男にいい体と思われたくてこの体になってない」 同性の支持集めるマインド

2019/11/27 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 タレントのみちょぱこと池田美優が、SNSで公開した水着姿に対する一方的な揶揄コメントを一刀両断した。11月19日、ユーザーのリプライを受けて投稿したそのツイートは約6000件のRT、4万件の「いいね!」を記録する反響だ。

 女性は常に男性の視線や「モテ」を意識して行動している、という誤解は世の中に蔓延しており、女性向けの広告物など一部メディアに顕著だ。一般的に、「モテ」を原動力にした行動をとることは誰でもあるだろうが、それは“いつでもどこでも誰とでも”ではない。この誤解は、男性を勘違いさせ、同時に女性を縛り付ける。そうした誤解をキッパリと否定した著名な女性たちの言葉を紹介したい。

池田美優「男にいい体と思われたくてこの体になってない」
 池田美優は11月19日、Twitterに<遅めの夏休みもらってフィリピンのボラカイ島に行ってきました とりあえず最高しか言いようがない!>とビキニ姿の写真をアップ。ファンから「スタイル良すぎます」「腹筋キレイ!憧れる」「みちょぱかっこいいー!!」などのコメントが相次いでいた。

 しかしリプライの中に「男が思ういい体を完全に間違えてるなこの人」と、なぜか“男性の目線”を差し挟んだ批判的なコメントがあった(現在は削除済み)。みちょぱは、このコメントを引用する形で次のように反論した。

<男にいい体と思われたくてこの体になってない グラビアもやらないから自己満です>

 見事な切り返しに、「みちょぱのおかげでスカっとした!」「男ウケ狙ってないのにね(笑)」「なぜに男に媚びるために体づくりしなきゃいけないのか謎」「みちょぱの思うがままを貫いてほしい」と共感した女性ファンからのリプライが殺到。前述のように26日時点で4万件もの「いいね!」がついている。

 みちょぱは2003年、中学3年生の時にティーン向け女性ファッション誌『Popteen』(角川春樹事務所)の読者モデルとしてデビュー。藤田ニコルや越智ゆらのとともに同誌の人気モデルとして活躍した。

 当時から、痩せてはいるが筋肉を鍛えられた池田のスタイルは、読者のみならずモデル仲間の間でも憧れの的だったという。広告などの影響もあり、特に若い女性は痩せ思考に陥って無理なダイエットに走りがちなところがあるが、彼女は「みちょぱのように鍛えて健康的に痩せたい」「ただ細いだけじゃカッコよくならない」という美意識をもたらした。その頃から彼女を知るファンは、その水着姿を間違っても<男にとっていい体かどうか>というモノサシで測りはしないだろう。

 2018年6月号で専属モデルを卒業後も、タレントとして活躍を続けるみちょぱ。2018年2月に出演したバラエティ番組『俺の持論』(テレビ朝日)では、ギャルの定義について「マインドなんです」と説明し、「モテようと思ったらギャルはやってない」と明言している。みちょぱの堂々たるスタンスは、彼女を支持する若いファン層にも良い影響を与えているのではないだろうか。

西内まりや「今のまりやちゃんが好きと言われるようになった」
 西内まりやは、11月25日に行われた「RUMOR ME Audition」ファイナリスト発表セレモニーに特別審査員として出席。パンツルックで登場した西内は“縛られない自分を作り出すために必要なもの”というテーマのトークで、現在の自身について「まったく縛られていない」と胸を張った。

 西内は、「以前は、周りからどう思われるかとか、モテファッション、モテメイク、人から好かれるものばかりを研究していた」という。しかし、「20歳を過ぎた時に『自分らしくない』と違和感を感じる瞬間がたくさんあった。だから気にしないで自分が好きなファッションやメイクをしているようになって、周りから『今の方が生き生きしている』とか『楽しそう』『今のまりやちゃんが好き』とか言われるようになった」と、自身の変化について明かした。

 2018年に芸能事務所を退社し、現在はフリーで活動している西内。独立した頃から、彼女はそれまでの王道的なタレントイメージから“イメチェン”し、SNSにアップする写真はモードで洗練された雰囲気のものへと変化した。

 この西内の“イメチェン”に、一部からは「迷走では」「これまでのイメージと違う」という声もあった。なかにはInstagramの水着ショットをあげつらい「西内まりやはセクシー路線に転向した」などと妄想たくましく書き立てるメディアさえあったが、そんな外野の声は彼女に影響しない。今年6月、西内がオフィシャルブログを開設すると女性ファンから歓喜の声が上がったように、女性を含む新規ファン層を開拓しつつあるようだ。

 ちなみに、西内は9月に世界的人気モデルのジジ・ハディットとのクールなツーショット写真をInstagramにアップし、<会いたかった人。She’s soooo cute:)>とコメントを寄せていた。西内が“縛られない自分”であったからこそ実現したワンショットかも知れない。

水原希子「世間的にモテを押しつけている側面もあると思う」
 水原希子は、2017年公開の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』にあわせて、劇中で演じたヒロイン・天海あかり名義のムック本『Sweet特別編集 天海あかりstyle book』(宝島社)をリリースしている。

 天海あかりはファッションブランドの美人プレス(広報)という設定。タイトルにあるように、あかりはモテテクを駆使して主人公で冴えないライフスタイル誌の編集者・コーロキ(妻夫木聡が演じている)ら周囲の男性たちを次々に落としていく、いわゆる小悪魔的なキャラクターだ。

 しかし水原本人は、こうした手垢のついたモテる女性像について懐疑的であるようだ。同誌のインタビューで、水原はモテについて次のように語っている。

<結局、モテって女性が自分のやりたいようにいられる環境ではないっていうことだし、世間的にモテを押しつけている側面もあると思うんです。そういうこととは全然違う方向で生きてきた自分があかりを演じるのはすごく面白くて、全国のモテ好きの男性たちにはザマアミロっていうのも込めて演じたかった(笑)>
<男の人が喜ぶことを言っていっぱい笑って、ちょっとエロい格好をしてとかあると思うんですけど(笑)、そういう全方位系のモテテクは狙った人以外にもモテちゃう>
<女の子がそういうことをする必要のない世の中になってほしいです>

 この水原の言葉には、モテを放棄すると生きづらいという女性の悩みが滲んでいるようで、そうした現状への批判的なメッセージであるとも捉えることができる。作中の男性キャラクターや監督が「いい女に狂わされたい」と夢見る一方で、それを演じる水原はとても冷静だった。

最終更新:2019/11/27 20:00
アクセスランキング