【ジャニーズJr.チャンネル便り】

Travis Japanに「つまらなすぎ」と批判、Jr.集合のドラマ企画にも賛否【ジャニーズJr.チャンネル週報】

2019/08/04 21:00
中村チズ子

33人出演の特別企画がカオスすぎる

 一方、毎週水曜更新のSnow Manの動画は7月31日分がお休みとなり、29日より「Jr.チャンネル」に参加する5グループ出演の特別企画「蓮とビス(はすとびす)」が公開されている。概要欄によれば、これは「ドラマ風?ワンシチュエーションコメディー!」で、「ちょっとだけ未来の東京・葛飾区に存在するカフェでのお話」とのことだが……。筆者の感想を端的に言えば、ズバリ「意味がわからない」「カオス」という印象だ。

 第1話の「西部劇を愛する葛飾ウエスタン高校」は、Travis Japan・宮近、SixTONES・田中&松村、Snow Man・ラウール&渡辺翔太が生徒役で登場。Snow Man・深澤辰哉がカフェのマスター、SixTONES・ジェシーはカフェのバイト役を務めているのだが、このジェシーがなかなかの曲者。腰を曲げて「いらっしゃいませ~」を連発する様子、独特なしゃべり方に共演者が終始笑いをこらえている。以前にも指摘したが、「SixTONES【カオス】YouTubeでラジオ番組やってみた!」(昨年10月公開)の中で、ジェシーが志村けんの「ひとみばあさん」のようなしゃべり口調になった場面(7分37秒頃~)を思い出してしまった。

 そのほか、ほぼ素のキャラクターで存在する田中に比べて、エア葉巻を持ち、“ギャングのボス”ふうな世界観を貫き通す松村……など、役柄へのアプローチはさまざま。謎の設定の会話劇が続く中で、美 少年の動画で行われた「ドゥビドゥバドゥゲーム」(昨年8月公開)をして盛り上がるシーンも。30日の第2話「筋肉を愛する墨田スクワット体育高校」は、Snow Man・岩本照、宮舘涼太、目黒蓮、Travis Japan・松倉&松田が加わった。

 動画冒頭の案内文には「稽古なし、リハーサルなしのいきなり本番収録スタイル」と書かれているが、Snow Manの『Summer Paradise 2019』(7月30日昼公演)を見たファンのレポートによると、「蓮とビス」の台本をもらったのは撮影前夜で、全話を2日で撮ったと話していたという。セリフを覚えきれなかったのか、2話の8分29秒頃からは松村が下を向いて台本らしき紙を確認している一幕も。ちなみに、7夜連続の配信とされていたが、7月31日は公式Twitter上で「本日20:00アップ予定の動画が少々遅れております。申し訳ありませんが【蓮とビス EP3】は明日の朝にアップ致します」とお知らせし、翌8月1日に3~4話が上がった。

 3話の「波を愛する江戸川サーフィン水産高校」で、田中、松村、宮近、松田、松倉のもとにSixTONES・高地&森本、Travis Japan、中村&吉澤が仲間入り。合間に激辛料理のリアクション演技対決に発展した際は、ゲームだと急に真面目になるジェシーの表情や態度が見ものだ。そして、今回の特別企画の鍵となっているのが、Travis Japanの動画でお馴染みの「ノニジュース」(においの強い健康ドリンク)。毎話のようにノニジュースが出現し、特に松倉と吉澤はノニジュースや辛口トマトジュースを大量摂取させられ、散々な目に遭っていた(『Jr.チャンネル』のノニジュース押しはスゴすぎ)。

 4話の「足立油田高校…おぼっちゃま兄弟現る!」の本編は森本がしれっと退場し、美 少年の6人が“別撮り”で参加。なんと、「Travis Japan【先輩ジャニーズに…】例えてナンジャモンジャ!」(今年3月公開)で松倉が発した「シャイニーズ」なる架空のグループ名が採用され、美 少年メンバーが「渋谷区生まれのイケメンアイドル・シャイニーズ」として出演している。カフェでくつろぐ宮近たちが「見てみよう」とスマートフォンで動画を再生すると、シャイニーズこと美 少年の映像にスイッチ。珍しく金指が仕切り役を務め、本家のドゥビドゥバドゥゲームを楽しんでいた。当初、特別企画だと知った時はカフェを舞台に33人がランダムに入れ替わって絡んでいくのかと思っていただけに、この展開によってワクワク感が半減(スケジュールの都合なのか……?)。

 結果、4話時点では総じて、「一体何を見らせられているのか……」といった気分になった視聴者も多いだろう。グダグダぶりを楽しむ“内輪ノリ”が苦手な人には、退屈な時間となり、つまらないと感じてしまうだろう(お目当てのタレントが出ていない回は特に)。また、撮影場所の環境が悪いのか、ところどころで出演者のセリフが聞こえにくい部分もあり、そういった意味のストレスもあるのかもしれない。

 ネット上のファンの反応を見てみると、「とにかくカオスで面白い」「こんなトチ狂った設定のドラマ仕立てコントってのが、ジャニーズ事務所のヤバいところが濃縮されてて好き」と、意外にも好意的な声が目立っていた。しかし、中には「1話見たけど、何も頭に残らないくだらなさで悪夢みたいな時間だった(笑)」「内輪ノリだから新規視聴者の獲得はできなさそう」と、やや否定的なコメントも。

 さらに、3~4話に関しては「閑也が可哀想すぎて見てられない」「事務所なんなの? トラジャなら体壊してもいいの? 松倉くんといい、閑也くんといい……」と、体を張るTravis Japanメンバーに同情の声も出ていた。再生回数はいずれも8月2日時点で、1話(58万台)、2話(39万台)、3話(26万台)、4話(19万台)と、合同企画のわりにはイマイチ伸びていない。果たして、最後はどんな結末を迎えるのか……。
(中村チズ子)

最終更新:2019/08/04 21:00
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カオス=ジャニっぽい、は安直すぎないかい?
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